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kao1248
【ありふれた日常から】神様、助けてくれてありがとう
仕事とは言え、真夏の炎天下で草刈りなんて自殺行為だ。
目の前に雑草の大群。
高さはぼくの胸くらいある。
それに太陽はギラギラと熱線を放ちまくっている。
熱中症になるかもしれないからやらない、という選択肢はない。
その雑草軍を刈らないと現場作業ができなくなる。
ぼくは一人、植木ハサミで雑草を切り倒していく。
10分もしないうちに全身汗だくだ。
目的地はまだはるか先にある。
"このペースじゃ、こっちの身体がもたないなぁ"
それでもぼくは進み続けた。
突然、ぼくのいる場所が少し暗くなった。
熱線が和らいでいく。
"何が起きたんだ"
ぼくは太陽を見上げた。
空に浮かんだ小さな小さな雲が、太陽の真ん前に陣取って熱線を遮ってくれている。
"今のうちだぁ!"
ぼくは一気に目的地まで到達した。
空を見上げたら雲ひとつない青空。
あの不思議な雲は一体何だったのだろう。
一人奮闘するぼくに、神様がプレゼントをくれたのだろうか。
「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。