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ぼくの前髪が伸びない

50歳後半になると、額が後退する上に前髪が伸びない。

散髪する時は前髪を残して、短く刈ってもらうのだが、しばらくすると頭のサイドと後ろばかりが伸びて、前髪の伸びが追いつかない。

さらに髪が伸びてくると、カッパみたいな髪型になって来る。
この時がぼくの散髪するタイミングになる。

若い男性のように前髪をなびかせるようなことは、もうできなくなった。

思い返せば、ぼくは若い頃から会社に行く時は前髪を上にあげるようなヘアスタイルにしていた。

こだわりはなかったが、サラリーマンはそうするものだと思い込んでいた。

前髪がまだ伸びてくれていたころに、なびかせておけばよかったと後悔している。

話は変わるが、つい最近若い頃の写真を見つけた。
30歳を過ぎた頃、社員旅行に行った時の記念写真だ。

旅行先だったので、ぼくは普段通りの髪型で写っていた。
よく見てみると、違和感を感じる。
年齢の割にぼくの額が大きいのだ。
それに前髪が少ない、それになびいていない。

そういうことかぁ!
この前髪が伸びない現象は、今に始まったことじゃなかったようだ。

髪の毛を上げていたから気が付かなかっただけで、若い頃からそういう髪質だったんだ。

ただそんな事実が分かったところで、あまり嬉しくない。

「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。