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【通勤電車の詩 vol.80】春の到来に思うこと

毎年思うことだが、春は急にやってくる気がする。
最初に春の到来に気付くのは、コートがもういらないと思う瞬間。
気がつくと電車の中でコートを脱いでいる。
それで、周りの乗客が少し薄着になっていることにようやく気付く。

少なくとも乗客の皆さんは、ぼくよりいち早く春を感じている。
ぼくは季節の変化に疎い。
春に対する執着心が極端に薄いのだろうな。
せっかく寒い朝から解放されるのに、そんな喜びは感じないのだろうか。

ぼくが雪深い北国で生活していても、同じような感覚なのだろうか。
たぶんぼくのような人は一人もいないと思う。
雪なんかはやくなくなってしまえっ、って思う毎日からやっと解放されるのである。
春の価値観はぼくと圧倒的に違う。

ぼくは北国の人たちのことを思うと、まだまだ快適な冬を過ごしているんだろうな。
もう少し春の到来に感謝する気持ちを持ちたい。


▼「通勤電車の詩」はこんなふうに生まれました▼

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