【通勤電車の詩】電車で冒険
足の不自由なお袋を車椅子に乗せて電車で出掛けることがある。
たいへんなことが多いが、ぼくにとってはちょっとした冒険。
何もかも勝手が違う。
切符はいらないけど、改札を抜けるのに、改札の外から駅員さんに許可をもらうのに右往左往。
階段は使えない、エレベーターを探して右往左往。
乗り換えするのに車椅子で通過できる改札を探して右往左往。
混雑する車両の中で迷惑にならない居場所を探して右往左往。
でもお袋はぼくのスマホで大好きな森進一の曲を聴きながら終始ご満悦。
宛らベビーカーに乗ってる子供となんら変わらない。
息子が苦労してるのにいい気なもんだ。
この冒険は忍耐力と脚力が試される。
両方鍛えられるから一挙両得。
「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。