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通勤電車の詩

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通勤電車に揺られながらふと思ったこと・・・。おじさんのぼやき、つぶやき。
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記事一覧

「通勤電車の詩」終了のご挨拶

皆様、長らく「通勤電車の詩」をご愛読いただきありがとうございました。 100回を節目に一旦終…

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【通勤電車の詩 vol.100 完】踏切よ、さらば

ぼくが通勤に使っている鉄道が高架になった。 何年かかっただろう、ずいぶん長いこと工事をや…

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【通勤電車の詩 vol.99】隣の芝生は青く見える

電車の窓から農家のおじいさんを見た。 腰を曲げて作物のお世話をしている。 のんびり仕事して…

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【通勤電車の詩 vol.98】まぁ、いっかぁ

朝の通勤電車は混んでいる。 だから足を踏まれることが度々ある。 しかし滅多に謝られたことが…

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【通勤電車の詩 vol.97】人生にポイントなんかない

ガタンと音が鳴って少し電車が揺れる。 複雑に入り組んだ線路の中から、電車は行くべき方向に…

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【通勤電車の詩 vol.96】お母さん業もたいへんだ 2

優先座席の端、長椅子の連絡通路の扉近く。 お若いお母さんはベビーカーと向かい合うように座…

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【通勤電車の詩 vol.95】子どもなら微笑ましいけれど

早朝から家族でお出かけなのだろうか。 小さな子供二人とお婆さんらしき女性。 ぼくが出勤時にいつも乗る電車待ち。 電車が到着して扉が開くや否や、子供達がダッシュして3人分の席を確保。 何とも微笑ましい光景だ。 子供なら微笑ましいのに・・・。 同じことをするおじさんおばさんをよく見かけるが、なぜか逆の感情で見てしまう。 座席に座りたいって思いは同じなのに。 座席が空いていて、ぼくが座る体制に入っているのに、どこからともなくおじさんがぼくにタックルする勢いでやって来て、その席に

【通勤電車の詩 vol.94】その人は何をしていると思う?

長椅子の端に座ってスマホを見ながら、しきりに右手の指を上下に動かしている男性がいた。 明…

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【通勤電車の詩】自分との戦いには負けられない

今日も筋トレをして家に帰る。 電車の中にいる時は何ともないのだが、朝起きる時が憂鬱だ。 体…

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【通勤電車の詩@帰り道】うたた寝の夢、覚めるな

珍しくうたた寝をしてしまった。 隣の座席の人の迷惑になっていなかっただろうかと思って、目…

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【通勤電車の詩@帰り道】あの頃、ぼくという人間がいた

電車の窓からネオン街が見える。 若い頃はよく行ってた。 酒の肴はバカ話と会社の愚痴。 なん…

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【通勤電車の詩】桜の咲く頃

桜を見ると、心が晴れやかになるのは日本人である証拠なのだろう。 毎年同じ時期にもう何十回…

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【通勤電車の詩@帰り道】玄関の扉を開けるまで

仕事がうまくいくと意気揚々と帰る。 でも仕事でしくじるとモヤモヤを抱えて帰る。 何が悪かっ…

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【通勤電車の詩@帰り道】暗闇を照らすオアシス

帰宅途中の電車の窓から景色は見えない。 真っ暗な闇に家の窓灯りが点々しているくらいだ。 そんな色もなく流れる世界に、一瞬だけ明かりを灯す建物がある。 コンビニだ。 現場での夜間作業が終わり、社有車で会社に戻る道中、ぼくらにとってコンビニはなくてはならない。 コンビニを探して暗い夜道を走る。 どこにでもあるようで、探すと案外見つからない。 それでも暗闇に煌々とした明かりが見えたとき、何とも言えない安堵を感じる。 トイレを借りてからコーヒーを買って一息入れるのだが、こんな明け