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モリタの歯科用ポータブルユニットレビュー

モリタの歯科用ポータブルユニット・Portacube+ SVを購入した。
これから訪問歯科診療を始めたいとか、ポータブルユニットを購入したいと考えている方のご参考になればと思います。
なお、この記事に関してはモリタや歯科ディーラーとは一切関係なく、もちろんCOIもありません。あくまでも一個人のレビューであることをあらかじめおことわりしておきます。
ちなみに今まで使ったことのあるポータブルユニットは以下の通りです。

・デイジー(オサダ)
・ビバエース(ナカニシ)
・ポータブルユニット7G(オサダ):2000年の製品

まず外観は小さい!

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その名のとおり、立方体に近い形だ。
ビバエースはどちらかというと工具箱風のデザインだが、こちらのほうがスマートに見える。重さはViva aceよりややズッシリくる感じ。もちろんデイジーよりははるかに軽い。
「延長コード必要!」と書いたテプラは私が作って貼ったものだが、何故こうしたのかについては後ほどふれます。

開けてみると

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モーター、スケーラー、バキューム、3ウエイシリンジが装備。
モリタの据付ユニットと共通の部品なので、普段からモリタユーザーであれば何ら問題ないし、スケーラーチップ、ハンドピースなども全て共用できるので専用に何かを買う必要がない。強いて言えば直のサクションノズルを買ったぐらいだ。

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操作もモリタの据付ユニットと全く同じ。上がモーターの回転数、下はスケーラーのパワー。全く違和感なく操作できるのがうれしい。
あとビバエースはバキュームの吸引力が弱いのに比べ、こちらはそれに比べると強い。デイジーと直接比べたわけではないが、恐らくほぼ互角であろう。

電源とフットスイッチがやや残念

電源もフットスイッチが直付けなのが個人的に残念なところ。さらに電源ケーブルは短い上アース付き3Pプラグ。フットスイッチも短いがもっと長ければと思ったことはまだない。

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本体上面に「延長コード必要!」と書いたテプラを貼ったのはこれが理由。テーブルタップなしでは一般家庭で使えない。これを入れる場所があれば良かったのに。
ただ直付けであるがゆえ、後片付けは楽だと思う。ビバエースはいちいち電源コードを外さなければならないので少し面倒。

後片付けは圧倒的に早いかも?

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使い終わったらホースは一旦全て伸ばして、写真のようにひねって重ねて、本体のフックにかけるだけ。慣れないとやや戸惑うが慣れるとサッと片付けられる。この辺は圧倒的に楽。

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給水ボトルの接続はビバエースと全く同じ。ただどちらから外せとか書いてない。排水ボトルはその左手にあり、こちらも扱いは簡単。

診療所に戻ってからのドレイン抜きもイマイチ

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写真にある通り診療後は付属のチューブを差しドレイン抜きしなければならない。2~3回サボっても問題なさそう。というか購入時にドレインチューブをどこに置いたか忘れてしまい、実はドレイン抜きを怠ってしまったのだ。せめてこれを入れる専用ポケットが欲しかった。

総評

正直詰めが甘いと思う点はいくつかあったが、何といっても今まで使ってきたものに比べると後片付けが楽だと感じる。
患者宅に行って、診療終わりました。さあ片付けておいとまします。って時にモタモタしているのは何だか気が気でない。スマートに片付けて次の行動なり診療所に早く戻りたい。そんな方にはぜひともお勧めしたい。
またモリタの据付ユニット(現行型)と操作が同じなので、新規開業やユニット入れ替えと同時にこれを買うと統一された操作で何だかうれしい。

今までこういったポータブルユニットはオサダが有力で、ナカニシが軽量のビバエースを出してきたことで勢力図が若干変わった。今度はモリタが本気を出してきた。そんなふうに感じられる。

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