志高く-孫正義正伝-を読んで

ハイライトをメモ

「おれはやればできるんだと思うようになった 。並みのレベルで満足しちゃいかんのだと思い込んだ 。ひょっとしておれは天才かもしれん 」

「人生は短い 。若いうちに行動しなければ 、後悔する 」

正義は 、坂本龍馬の心境だった 。保守的な土佐藩を見限り 、龍馬は脱藩した 。脱藩は大罪で 、累は親類縁者にもおよぶ 。しかし 、自分にはやらなければならないことがある 。

それをいっきに実行していく 。一回限りの人生だから 、人類の歴史に残るようなことをしたい 。みんなと同じことをしていてはとても歴史に名を残すことはできない 。さすがの孫も 、このときばかりは祈るような気持ちだった 。何に祈ったのか 。神ではない 。自分の運命に祈ったといってもよい

一所懸命にやってそれでだめだったら 、あきらめもつく 。すっきりした気分になれる 。少年は自分自身に対する言い訳が大嫌いである 。自分の信念を貫いてよかったと感じていた 。

名馬千里を奔る 、という 。だが 、たいした伎倆もない騎手が名馬を乗りこなせるだろうか 。名馬が名馬であるためには──騎手もまた名騎手でなければならない 。

当時から孫は大きな数字をつかむのにきわめてすぐれていたが 、細かい数字ははじめから眼中になかった 。

「正しいことをやればかならず報われる 。名前のとおりになりよった 」

『友情 』友情は 、おたがいまっぱだかになるときに生まれる友情は──男どおしの友情は 、おたがいに相手の弱点を知りつくしたときに生まれる友情は──それは人間がほんとに人間らしく生きる証こである友情イコ ール同情ではない相手を立ち上がらせたいからこそ 、そして相手を信じるからこそ 、相手の心にせまる !

全校で一番だった級友の三木猛義に相談した 。
正義は塾に行くことには抵抗があったが 、目的のためにはもっとも近道と決めた

いちばんすごいと思うのは織田信長 。いちばん好きなのは坂本龍馬 。 
「すごいというのはなかなか自分がなれそうもない人物 。好きというのはどこか欠点があり 、とても人間的で身近に感じる人物です 」

みなそれぞれが豊かな生活を送っている 。だが 、それでいいのだろうか 。ただ 、毎日飯を食べてやがては死期を迎えるような人生は送りたくない 。

テストで一五番以内になると名前が貼り出されるのだが 、彼の名前はない 。正義にとって 、もっとも関心のあったのは人生をどう生きるか 。坂本龍馬のように 。幕末の志士のように 。

「夢を持ったギャンブラ ーだ 。ただし 、負ける勝負はしない 」

「相手に得をさせれば 、自分のことを味方だと思ってくれる 。そのあとの話もしやすくなり 、ひいては私にも返ってきます 」

「売上高は五年で一〇〇億 、一〇年で五〇〇億 」 「いずれは豆腐のように 、一丁 (兆 ) 、二丁 (兆 )と数えたい 」

こっそりと病室を抜け出して会議などには出ました 。そのときに徹底的に考えたのです 。自分はなんのために仕事をしているのかと … … 。その結論が 、人に喜んでもらえる仕事がしたいということでした 」

だが 、人生は長さではない 。いかに燃焼して生きたかどうかに価値がある 。孫は龍馬の生き方にふたたび大きな感動をおぼえた 。天運に身をゆだねることが大切なのだ 。

失敗を失敗に終わらせないのが 、孫の最大の強さだ 。失敗のなかにこそ 、成功のカギがある 。たしかにビジネスランドとの提携は失敗だった 。だが 、失敗という偶然を悔やむより 、もっといい結果に眼を向けよう

目先の利益ばかりを追っていては 、大きな利益は得られない 。孫がよく口にする言葉がある 。 「損 (孫 )しても正義 」

「人一倍 、手堅いと思います 。でも 、橋を渡ると決めたらダンプカ ーで進む 」このことも泰蔵は兄から学んだ 。志定まれば 、気盛んなり 。これは幕末の革命家吉田松陰

禅の教えによれば 、苦労は楽しんでしないと人間的成長がない 。

「だからといって結果がすべてだってことではなくて 、結果に耐えうる仕事をしていれば 、結果はついてくるということだと思うんです 。それをつねに自問自答しています 。


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