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▼ 銀座のBARが教室になったよ!
こんばんは。
少し自己紹介させてください。
2010年に銀座7丁目でBARを開業した数寄屋橋サンボアの津田と申します。
サンボアは1918年、(大正7年)神戸の街に小さな「ミルクホール」が誕生しました。「岡西ミルクホール」といいます。
その後、『サンボア』と改名し5年前に100周年を迎えました。
現在、系列店は京都3店舗、大阪8店舗、神戸1店舗、東京3店舗あります。
それぞれが独立している暖簾分け制度で展開しているグループです。
さて。
少し前、店を貸切『銀座』をテーマに授業がありました。
僕は一日講師になり、参加された22名に授業させてもらいました。
もともとは当店のウェブサイトを作っていただいた会社の社長さんから、、、
「今度、ここで(数寄屋橋サンボア)ウチの社員に
『銀座』という場所を学ぶための授業をしてもらえませんか?」
と依頼を受けたのがきっかけでした。
理由は依頼を受けた会社が銀座にオフィスを移転されるから。
僕にはホームページを作る技術はありません。
ただ、このカウンターから13年間、ずっと銀座を見てきました。
僕が見てきた、この13年の銀座のことならみなさまに伝えられるかな。
そう思い、引き受けました。
普段僕たちがどんな気持ちで
カウンターに立っているか?それは…
「今夜は銀座のBARで飲もう」
そう思ったときに、膨らむお客様の期待に
お応えしたい。
そう思ってカクテルを作っています。
その想いを、カクテルといつもとは違う“言葉“でみなさまに
体験してもらいました。
実際はどのような授業だったかというと…
参加者22名の方から普段と同じようにカクテルの注文を受け
実際そのカクテルを作り、
その間に僕へひとつ質問する。という形式。
体験型の授業です。
どうしてそのようなスタイルになったかというと、、、
僕のウェブサイトをご覧いただければ察しがつくと思います。↓
https://www.samboa.bar
そう!僕の店のウェブサイトは、Q &Aしかないサイトなんです。
僕の店を担当してくれている方が素朴に思うBARに対しての質問に
僕が答えているサイト。
では、実際どんな授業になったのか?
『銀座』がテーマの体験型授業はこのような感じで始まりました。
あらかじめ22名から受ける注文、質問は知らさておらず
当日にいきなり。
想像していたより、20代の方が半分ほどで、
BAR未経験の方も多い感じ。男女比率もほぼ半々。
どんなご注文だったかというと…
カクテルを指名された生徒さん(メンバーの方)はあまりおられず、
「最近、疲れているので目が覚めるようなカクテルを!」とか
「少し前、あるものを食べたらすごく衝撃を受けたので
そのときみたいに、驚くカクテルを!」というようなご注文ばかり。
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実際の営業でこのような注文を受けたら
かなり困りますが今回は特別になんでもあり!
ということになっていたので即興で自分の引き出しを最大限に引っ張り出し、
スタッフと相談しながら提供しました。
ここに関してはキャリア25年のバーテンダーはお手のもの。
生徒さんにも驚きと発見を提供できたと自負しています。
問題は、、、質疑応答。
普段の営業で受ける質問を並べると…
「いつからやってるんですか?」
「どうして銀座を選んだんですか?」
「どうしてバーテンダーになったんですか?」
「どうしてスタンディングなんですか?」
「どうしてお皿が飾ってあるのですか?」
「コロナとき、銀座ってどうだったんですか?」
「どうしてハイボールに氷が入ってないんですか?」
などなど。普段から受ける質問は
何千回と話しているので口が勝手に開いて話せるんですが…
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今回の授業で受けた質問は、
かなり踏み込んだ人生の相談、悩みの相談が多く、
20代の方から受ける質問には相当神経を使いながら答えていました。
そのなかで、銀座のこと、僕のBARに対する考えや想い、
BARでのマナー、お客様への向き合い方、接客についてなどを話ました。
あるお客様が昔、
『BARのカウンターは大人の勉強机』
とおっしゃったことがありますが
そんな1日になったかなと思います。
この日のみなさんは本当にリアクションが最高で、
ついつい説教じみたところもありましたが
気持ちよく話ができました。
普段バーテンダーは“聞き手“になることが多いのですが、
この日は“話し手“になり新鮮でした。
普段から僕も『いい聞き手』になることを
意識して取り組んでいますが
“話し手“になってみて勉強になったこともありました。
そして何より、質疑応答の難しさを改めて痛感。
当たり前ですが自分の経験談や思っていること、
自分の経歴を答えることは誰にでもできます。
ですが、悩み、アドバイスは本当に難しい。
YouTubeなどを観ていると
視聴者さんからの質疑応答をそつなくこなしている方がたくさんいますが
相当な情報量が頭に入ってないとあんなにすぐ応答できません。
いくつになっても学びは大事だなーと感じました。
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そして、今回授業を受けてくれた生徒さんが今後、
この体験を活かしてクリエイティブを生み出してくれると嬉しいなと思います。
そして未来のお客様になってくれることを期待しています。
僕は最後に、今回依頼を受けた社長の方に質問しました。
「銀座にオフィスを移転される意気込みを教えてください!」と。
彼は、、、
「僕はここにいるメンバーと一緒に
これからを乗り越えていきたいと思っています。
ここにいるみんなが僕より劣っているなんて思わない。
最強のメンバーだと思っています。
みんなでクリエイティブな世界を、
見たこともない未来を作っていけたらと思います」
こちらの会社にホームページを依頼して本当によかったと思いました。
素敵な夜をお過ごしください。
『 SUKIYABASHI SAMBOA (スキヤバシ サンボア)』
住所 / 東京都中央区銀座7-3-16 東五ビル 1階
(銀座駅から徒歩5分、新橋駅・有楽町駅から徒歩7分)
www.samboa.bar
電話番号 / 03-3572-5466
営業時間 / 15:00-24:00 土15:00-23:00 日祝15:00-22:00
定休日 / 無休
席数 / カウンター スタンディング 6名 テーブル 6席
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