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医療や介護の希望&計画と意思表示

終活のなかで、【自分でできるもの】と、【他者に任せるもの】 の大きく二つにわけ、一つずつ詳細を記事にしていっています。
前回までに 1.人間関係の確認 2.保険や財産の確認 3.所有物の把握と処分 4.住まいについての計画を記事にしています。【自分でできるもの】
【自分でできるもの】
1.人間関係の確認
2.保険や財産の確認
3.所有物の把握と処分
4.住まいについての計画
5.医療や介護の希望&計画と意思表示
6.遺言や遺言書の作成
7.葬儀やお墓の希望の整理と手配

今回は、
5.医療や介護の希望&計画と意思表示
について書きます。

人生の後半になり歳を重ねると、病気の現れ方や反応にも変化がみられるようになります。
複数の症状を抱えていたり、慢性化しやすかったり(免疫力や体力の低下による)、反応が鈍くなり発見が遅れて悪化した状態で発見されたりなどです。
また、高齢になるほど認知機能が衰え、85歳以上の4割は認知症といわれています。

本人はもとより、周りの人が様子をみることが大切になってきますし、これらの変化を理解したうえでなるべく認知機能も体調も良い時に、医療や介護の希望と計画をし、意思表示をしていくことが必要になってきます。

まずは現在の健康状態の情報を管理しておくことから。
病歴(持病)・入院および手術歴・服薬とアレルギー記録(お薬手帳)
の3点をまとめ、信頼できる人がみられるようにしておきましょう。

医療や介護の希望は してほしい してほしくない 考え中またはわからない などと意思表示をし、エンディングノートなどに記載しておきます。

・病名や余命の告知
・延命治療
・尊厳死宣言書(書きたい 書きたくない わからない)
 ※延命治療を受けないことを宣言する方法である。宣言を公正証書として記録することもできるが、現在の日本の法律においては100%尊厳死が保障されるものではない
・臓器提供(望む 望まない わからない)
 ※臓器提供意思表示カードに記載。公益社団法人日本臓器移植ネットワークが役所窓口や保健所などに設置配布している。提供できる臓器は法律で定められている。
・献体(望む 望まない わからない)
 ※望む場合、病院などに問い合わせて申込書を取り寄せ、家族の同意をとります(家族の同意を示す署名捺印が必要)
・住まいについて(自宅で過ごしたい 施設(種類) その他)
 ※自宅で過ごす場合、リフォームの規模や種類および計画も記載 できれば建築士さんなど専門家のアドバイスのもと、費用も想定して記載しておくとなおよいでしょう
・介護の状態について (自宅で 施設で 入院で その他)
 ※住まいの状況と関わってきます
・事前指示書
また、意識がなくなってしまった場合ご自身で判断ができないため、事前指示書として、治療の希望を細かく指示しておくことや、ご自身の代わりに治療方針や介護の相談を受ける代理人を指名してエンディングノートに記載しておくことも意思表示の一つでしょう。


【注意すべきこと】
※臓器提供と献体は、ご自身の死を誰かのために役立てる方法としてあらかじめ意思表示し、死後家族や周りの人が実行してくれるように依頼しておく必要があります。また、いずれか一方しかできません。

※住まいや介護については、密接にかかわるので、ご家族や関わる方との事前の相談が必要です。自宅で過ごす場合、リフォームの規模や種類および計画も記載できれば建築士さんなど専門家のアドバイスのもと、費用も想定して記載しておくとなおよいでしょう。


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