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「おふでさきの物語」 第十四章 その3

 今までにも色々と様々な道を通り、そうして乗り越えてきましたが、これから続く道が、本当に珍しい道なのです。この道を通り乗り越えていったならば、をやの心も勇んで、どのような珍しい働きも始めかけてゆくことでしょう。この珍しい働きを始めかけたことならば、どのような者でも世界中全ての者がをやを信じを、をやを頼ってくるようになるのです。この道をつけたいがために、をやはどのようなことも準備して始めてきたのです。でも、そのことをきっと誰もしらないことでしょう。その時旬が到来したのですから、今こそこの道をつけに頑張って働いてもらいたいのです。この道を歩んでさえゆけばどのようなことも決して危ないということはないのですから。今までは、手本となるべき、ぢばのある屋敷の者にいろいろと心配や苦労をかけてきましたが、これからはまず最初にをやがでて働いてゆくのですから、どのようなことであってもこれからはしっかりをその返しをしていくのです。ですから、これからはどんどんと細かなことに対しても説いて聞かせるのです、もう時節が到来しているのですから。どのようなことであっても結わずにいれば、きっと誰もわからないでしょう。ですからどのような古都であってもしっかりと説いて聞かせるのが大切なのです。この話はいったい何についての話かわからないかもしれません。が、肝心なことはをやの働きをしっかりと理解したものから、まだ知らぬ人々に伝えていくことなのです。をやの働きといってもいったい何のことか分からないかもしれません。世界中の全ての摂理働きがすべてをやの働きなのです。これらのことをどうやって世界中の人々に伝えていくかというと、理解した人々の口を通して夫々の者が夫々の者につたえてゆくのです。どのようなことであっても自分の口を通して伝えるのですから、誰も反対する者はいないことでしょう。つまりこれからは各々の人間が、何を伝えるべきか困るような場合であっても、それぞれの人間にをやが入り込んで話を伝えてゆくのです。ですからこれから先はどのような人間に対してでも、真実に心の底から澄み切るように掃除をしていくのです。この掃除というのはどのようにしてするのだと思うかもしれませんが、そのために夫々の人間の口を通してどのような意見が飛び出るかもわかりません。しかしどのようなことがあっても決して心配はいらないのです。それらすべてのことがをやの心であり意見なのです。
 をやである神様がどれほどまでに口で真実の話を説いても、形あるものが見えない限り誰も真実だと理解しようとしません、そのことが本当に残念でならないのです。だからこそ、おやは他人を救済しようとする人々の体内へ入ってどのようなことでもどんどんとはたらいてゆくのです。反対にをやの目からみて残念な気持ちにさせるものはどのようなことがあるかわかりません。ですからどんなに切ない目に遭ったとしても、それは決して単なる病気ではありません。そこにはをやの深い残念な気持ちがあるのですから。この話は決して特定の人間や特定の場所に住むものだけの話ではありません。それはをやからみれば、世界中全ての人間が可愛い我が子だからです。
そうして本当にをやの残念な気持ちがこの世界に現れてきたならば、それは相当なものになるのですから、どのようにしてそれを治めてゆくかは、きっと誰にも分からないことでしょう。しかしそれでも、真実誠の心さえあるならば、どのような者に対しても、その治め方をしっかりと伝えて、その心を浮けと襟しっかりとはたらいゆくことになります。しかしどのようなことを説いてきかせるのか、それはきっと人々の想像を遙かに超えたものになるでしょう。しかしその言葉に背いたならば、をやの働きはすぐにでも止まってしまうのです。
 今は決してどのようなことををやが説いて聞かしても、けっしてその言葉に背くようなことがあってはならないのです。本当にこの道のことをくれぐれも頼むのですから、真実誠の心さえをやが引き受けたならば、どのようなことも心配をすることはいらないのです。このことはいったいなにのことかというならば、しっかりとつとめを完成させて、鳴物もいれた本当のつとめを心からつとめてもらいたいのです。そうしてしっかりとつとめをつとめてならば、もうどのようなことも心配はいらないのです。誠真実の心ををやがしっかりと受け取って働きをするのです。今まで、社会の上に立つ人々は、をやの心をまったく理解していないので、つとめの完成をずっと妨げようとしてきましたが、これからはもうどのようなものがつとめの完成を佐俣がようとしても、決して阻止することはできません。もし本当に差し止め王とするならば、をやの働きが全て止まってしまうのですから。このことをしっかりと考えてをやに心を定めてしっかりと勤めにかかってもらいたいのです。今までのをやの話はすべてこのつとめを完成させるためのいわば準備だといっても過言ではありません。ですからこのつとめさえ完成したならばどのようなことも心配はいらなくなるのです。この話をしっかりと考えて心ををやの心に定めて、はやくつとめを勤める人間を選定しなければなりません。そうしてだんだんとつとめの完成が近づけば自ずと世界中のさまざまな争いも治まってゆくのです。

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