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A merry-go-round


ある日、突然
きみが
ぼくを連れて行こうとしたんだ

ぼくは
声をあげて
泣いた
息ができないほど

やりたいこと
ぜんぜんやってないよ
まだそっちへは行けないよ

ぼくらが
ここにいられる時間は
思いのほか少ないんだと
きみは言った

正直、焦ったよ

暮らしには
満足していたし
幸せだった
だけど
疑おうともしなかった
まるでひとごとだった

それからのぼくは
やりたいことだけを
やることにした
ぼくの中心の
声だけを
信じた


あぁ
ぼくの美しい
メリーゴーランド

ようやく
回りはじめたんだね

目も眩むような
ぼくの宝石が
あふれた




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