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就活フェアでイケメンにナンパされた話

タイトルは意訳ですので、悪しからずです。
今回は私が就職活動をしているときに参加した就活フェアの思い出を書いていきます。


1.就活フェアに行ってみよう

不動産業界に絞って就活をしていたので、あまり他の業界には興味がなかった当時の私。私が就活をしていたのはコロナ前だったので、活発に対面でのインターン(という名の企業説明会&早期エントリー権獲得)が行われており、私はせっせと色んな会社の短期インターンに参加していました。

就活系のサイトにログインすれば、毎回就活フェアのお知らせが出てきたので、やってるんだな〜と思いはしたものの、あまり興味もなく就活後期まで行ったことはありませんでした。

そんな私が就活フェアに行くことになったのは、私がリクルートスーツでインターンに出かけるのを寝巻きで見送っていた当時の彼が原因です。
同い年で就活中のはずの彼が一向に、全く、就活らしき動きをしておらず、まぁ人には人のペースがあるからな、と思っていた私も、さすがにこの時期まで何もしないのはヤバすぎない???と思い、4年生の春にとりあえず就活フェアに行ってみようと連れ出したのがきっかけでした。

2.就活フェアという名の色男博覧会

私が参加したのは某就活サイトが企画していたもので、ホールごとにだいたいの業界が分かれているようなものでした。
会場自体大きかったのですが、圧倒されたのはそこに集まるリクルートスーツの就活生の数です。
見る人全員が賢そうに見えて、この中を私は戦わないといけない思うと一気に気が滅入ったのを覚えています。

彼を連れてきたはいいものの、興味のある業界が全く違ったので、結局中に入ってからは1人で行動していました。

各企業企業のブースを見ているとだいたい傾向が見えてきます。

日系航空会社の前は人だかりが途切れず、私も後方で話を聞いてましたが、人事の方の声が聞こえるかどうかで、ねぇみんな聞こえてる??と思いながらも、そこにひっきりなしで人が集まってくるのだから、この業界を目指す人は大変だなと思った記憶があります。

ある住宅メーカーでは話を聞くだけでRolbahnのノートがもらえたり、ブースの前を通るだけで企業のペンが貰えたり、各企業のパンフレットも含めて、帰りはかなりの大荷物でした。

また、ブースの前を通ると居酒屋のキャッチか?ってくらい声をかけられます。居酒屋キャッチなら無視できるのですが、どの企業もスーツの大イケメン、大美人揃いで、田舎から上京して3年目の私は終始圧倒されていました。

その中でも、今でも忘れられないイケメンがいます。
某タクシー会社の新人さんです。

3.出会い、そして面接へ

よっぽと暇そうに見えたのか、時間あったら話聞いていかない?と声をかけられ、見るととんでもない顔面国宝が私に話しかけていました。
その人は某タクシー会社の方で、今思えば内定者か新卒くらいの人だったと思います。とにかく顔面を見ていて話の中身を覚えていないのですが、
今から家まで、電車か、バスか、タクシーかどれで帰ってもいいよって言われたら、どれで帰りたい?
という営業トークをされたのだけは印象に残っています。

気づいたら私はその場で面接の日程を調整していました。

就活フェアから2週間後、わたしは都内のタクシー会社の面接会場にいました。
心の中では、本番の不動産系の面接が始まる前に、練習として受けるだけ、と納得させていたのですが、いざ面接会場に着くと急に冷静になって、とんでもなく焦っていました。

無事に?一次面接、二次面接と通り、最終面接の前に健康診断があることが発覚しました。
あの顔面国宝にまた会いたいと思いつつ、やはり私の本命はこの企業ではないので、お金をかけて健康診断を受けさせていただくのは忍びなく、そこで辞退することとしました。

4.就活フェアに行くべきか

コロナ禍があり、今がどういった形態になっているのか分かりませんが、私にとって就活フェアはほとんどその後の就活に関係なかったと思います。

ただ先日今の企業で、転職フェアのスタッフをする機会がありました。
なんとなく就活フェアをイメージしていたのですが、私が経験した就活フェアと転職フェアは似て非なるものだったと思います。

就活フェアは企業説明要素が強く、ブースに来ている就活生はお客さんで、受け身な印象でした。
転職フェアはマッチング要素が強く、ブースに来ている人は明確な目的を持っている人が多かったです。自分が求めている業種なのか、どの規模の案件ができるのか、具体的な質問を多くされました。企業側も明確に求めている職種を決めているところが多かったです。未経験不可の場合もあり、過去にどのような経験をしていたかという点をかなり具体的にブースに来た人に聞いていました。中にはそれだとうちは厳しいかも、と言われたり、かなりシビアです。

そう思うと、就活フェアという誰にでも開かれていて、どんな将来を描くことのできる場所はなかなか貴重なのかなと思います。
もう一度、就活生に戻ったら就活フェアには、また参加したいです。

昨今、タクシーの運転手不足のニュースを見ると、あのままタクシー運転手になって、顔面国宝の彼との将来を描く未来もありだったか、と心の隅で思ったりしています。

ここまで閲覧いただきありがとうございました。

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