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傷ついた人の話を聞くとき|肯定とオウム返しで受け止める
※当noteは専門家の意見や心理学的根拠に基づく記事ではなく、全て一個人の体験と考察によるものであることをお断りします
悲しい時人に打ち明けてしまうタイプである。
ただその時返ってくる答えは私の望むものとは違い、そのことが私をより悲しくさせる(期待しすぎなのは確かだ)。
私は、「悲しい」と言った時に「そうなんだ。悲しいんだ」「そうだね、悲しいね」と言ってほしい。
その後は「うん、……うん」と静かに話を聞いてほしい。
よく返ってくる言葉としては、「時間が解決してくれるよ」「じゃあ、○○をしたら気分が晴れるんじゃない?」というものだ。
相手は何も悪くないし、間違っていない。
なんなら私もよくこういう返しをしてしまうので気持ちは良くわかる。
どちらが正しい・間違っているということではなく、感情を重視するか理論を重視するかというだけのことだ。
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以前、別れたいけど別れたくないと相談をされて「それは別れた方がいいよ。○○だから○○だし、付き合っていても苦しいと思うよ」と返したことがある。
その後相手は「でも別れたくないよ……」と言い、話は平行線。
次第に、「いいようになるよ、大丈夫だよ」と励ましてほしいのだと気付き、その方向でひたすら話を聞いてその日はお開きになった。
この時私はどうすればよかったのか。
単に「迷ってるんだね」と返せばよかった。
そうすれば相手は「そうなんだよ、どうすればいいのか分からなくて」とか「いや、分かってるんだけど踏ん切りがつかなくて」と道筋を示してくれたはずだ。
単に「そうなんだよ」と言って口を閉ざしてしまうかもしれないが、ここで持論を展開するのはまだ早い。
そんな時は「話聞くよ」と肯定的に返したり、「今日はゆっくり時間あるからさ」と相手を安心させる言葉をかけるのだ。
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あるいは、黙る。
沈黙というのは通常気まずいが、相談の場では相手に「話す隙」を与えることになる。
喋りだしたいのをぐっとこらえて相手が話すのを待つ。
会話はキャッチボールだ。だけど相談を聞く時は相手に多く喋ってもらったほうがやりやすい。
「自分のターンを早く終わらせて、相手に喋らせる」ことを頭においてほしい。
相手がどういう反応を求めているのか、それはオウム返しや沈黙を適切に使うことで見えてくることもあると思う。
相手の感情や求めていることを引き出すことにチャレンジし、反応に合わせてアプローチしてみてはいかがだろうか?
以下、事例と返答を考えてみる。
【受け止められ次第に客観的になる場合】
A:「友だちに無視されて、悲しいんだ」
B:「それは悲しいね」(まずオウム返しする)
A:「うん……」
(沈黙を利用する際は聞く姿勢を崩さない)
A:「もしかしたら、前に喧嘩した時のことを引きずってるのかも」
B:「そう思うんだ。でも無視は嫌だよね」(受け止め、共感を示す。それってだいぶ前じゃん、などと言わない)
A:「悲しかった。でも気づいてないだけかも」(次第に客観的になり、方向性が見える)
B:「もう一度声をかけてみたら。それで上手くいかなかったらまた話聞くよ」(提案と支える姿勢の提示)
前向きな気持ちを促すのは相手の感情が整理できてから。
【悲観的で結論を求めていない場合 逆上される場合】
A:「友だちに無視されて、悲しいんだ」
B:「それは悲しいね」(まずオウム返しする)
A:「いつもみんなに無視されて、私は嫌われ者なんだ」
B:「そう思うんだね」(そんなことないよと言わない。ネガティブな言葉を除いてオウム返しする)
A:「この間も~で、~もあったし、もう嫌だ」
B:「大変だったね。嫌になるよね」(同意する)
A:「……なんか、適当な返事ばっか。私のことなんて分からないくせに!」(受け止められて甘えが出てきた。まだ不安なので、怒りをぶつけても受け止めてくれるか試している)
B:「適当じゃないよ。力になりたいし、今は分からないけど分かるようになりたいよ」(肯定的な言葉をかける。味方であると示す)
A:「ふーん」(信用していいか疑っている。または拗ねたふりで甘えている)
B:「今日はもう遅いから寝るね。またいつでも聞くからね」(一度距離を取ると伝える。待つ姿勢を示す)
信用を得ることで幼い言動は減っていくはず。
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