GRE、TOEFL、TOEIC、IELTSなどの試験について

こんにちは。

スナフキンと申します。現在は皮膚科医として勤務していますが、近い将来に海外の公衆衛生大学院に留学して臨床研究を学びたいと考えており、あわよくば医師以外へのキャリアチェンジも狙っています。

さて、私は臨床業務の合間に大学院受験のためのGREの勉強を行っています(休憩時間で書いています)。GREとは、海外の大学院受験のために必要な英語の試験で、TOEFLと同じETSという母体が運営しています。

英語の試験は今まで英検、TOEIC L&R、TOEFL iBT、IELTSを受けてきましたが、大学卒業後は英語の勉強はほぼやっていなかったため、英語力がかなり落ちているかと思いきや、

意外と単語や読解力は保たれているなという印象です。一方で、WritingやSpeakingなどのOutput面はかなり衰えたなと感じています。

ちなみに私のスコアはTOEIC L&R 990、TOEFL iBT 104、IELTS 7.0でした。帰国子女ではない純ジャパが大学で留学目指して必死に勉強してこのくらいでした。

そもそもGREは、

①AWA(Analytical Writing Assessment):記述

②Verbal reasoning:英語の語彙力を問う選択問題

③Quantitative reasoning:数学

の3パートがあり、難易度は

③<<<<<<<<<<<<<<<<<<①②

という印象です。

今はこちらの参考書を解いていますが、①(記述)の満点の解答は絶対1から書くのは無理だと感じています。たぶんこれはTOEFLで高い点数出してた時の自分でも絶対無理だったはず。。。幸い大学院入学のために満点は必要ないようですが。

また、②(語彙問題)もTOEFL iBTで割と高得点を出したことがある自分でさえ「はじめまして」な単語が多すぎて最初愕然としました。一文に知らない単語が複数あるため、文意が取れず知らない単語の意味の類推すら出来ないという感覚を味わったのは、英語の勉強を開始したころ以来で少し懐かしくもありました。

ちなみに理系大学院合格のため一番重要なのは③(数学)らしいですが、これは初見で相当解けたので、しっかり数学用の語彙さえ押さえていれば満点を狙えそうです。


まあこんなマイナーな英語試験はおいといて、自分が過去受けた英語試験の所感ですが、

TOEIC L&R:ふつう。990は満点ですが、自分は2、3問間違っていても990でした(スコア調整があるようです)。たぶんTOEFLで100超えている人は990とれるのでは。最近はS&Wもあるみたいですがこちらは未受験。

TOEFL iBT:SpeakingとWritingがきつい。休憩がほぼないため精神的につらい。ただWritingはタイピングで行うため、修正しやすいのがありがたい。Speakingは周りが話している中で自分も話さなければいけないのでとにかく集中することが大事。全部終わるとふらふらになる。

IELTS:Writingが手書き。なんとも時代遅れ。修正がしにくいし、なぜか鉛筆で書かされるので紙と手が汚くなってつらい。Speakingだけ他の科目と別の日で、欧米人とマンツーマンの面接形式。間違いを見透かされているような感じがしてテンパる。

という感じです。



こういう英語の試験は、ある程度勉強すれば伸びるのですが、これで高得点を取るために勉強したからといってネイティブになることは決してあり得ません

それは、私がこれらの成績でアメリカに留学したとき、

全くアメリカ人同士の会話が聞き取れなかった時に思い知りました。

ちなみに自分はinternational studentとして対応されるので、自分の英語も聞き取ってくれるし、自分には分かりやすい英語で話しかけてくれます(ちなみに語彙は平易にしてくれていたと思いますがスピードは異常に早くてつらかった記憶があります)。


アメリカ人同士の会話が聞き取れなかった理由としては、

①話すのが速い

②言葉をしっかり発音しない

③スラングやローカルな言い回しを多用する

④そもそも生まれ育ったBackgroundが違いすぎる

という4点があると考えています。これらについて解説を加えます。


①話すのが速い

本当に速いです。同じスピードで日本語を話しても絶対聞き取られないし、「もっとゆっくり話せ」と言われると思います。向こうの人は頭の回転が速いのでは?とさえ思いました。ちなみにイギリス、カナダにも留学したことがありますが、アメリカほどではありませんでした。アメリカ人、特に東海岸の人が話すのがとても速い印象があります。


②言葉をしっかり発音しない

向こうはイントネーション重視なので1単語のうちいくつかの発音が省略される…というのは有名ですが、1文の中で重要な単語以外もほぼ省略されて「ごにょごにょ」って感じになります。時にはその重要な単語すら聞き取れません。本当にアメリカ人同士の会話が聞き取れないので、「こいつらテレパシー使ってコミュニケーション取ってるのでは?」と思ったこともあります。


③スラングやローカルな言い回しを多用する

「言葉は生き物」ということなんだと思います。逆にTOEFLでスラングが出たら困りますよね。日本の若者言葉ですら追いつけないのに、、、


④そもそも生まれ育ったBackgroundが違いすぎる

これが一番のネイティブとの「差」だと思います。例えば日本人同士が会話するときも「〇〇のように」という比喩表現を多用します。このとき会話している人が2人とも○○について知らなければコミュニケーションは成立しません。この○○には動物のような各国で普遍的なものが当てはまることもありますが、テレビ番組などの一般大衆文化が当てはまることも多いです。アメリカにおける〇〇を知らなければ、当然ネイティブと対等にコミュニケーションをとることは困難になります。

なのでネイティブになるためには、向こうの常識や大衆文化、それもだいぶ過去のものからすべてを把握しなければならないのです。これは恐ろしく大変だと思います。

向こうに10年以上住んでようやく大衆文化の知識が充足し、ネイティブに近づくのではないでしょうか。しかしそれでも「言葉は生き物」ですから、英語の勉強というのは永遠のupdateが必要であり、そこに終わりはないのでしょう。


話がとっ散らかってしまいましたが、結局GREだのTOEFLで高得点をとってもネイティブではないし、それを誇るのはあまり意味がないということです。

ただ、もちろん大学院の選考に使われるわけですから、結局は勉強するしかないのですけどね。

と、現実逃避から戻ってきたので、そろそろGREの勉強を再開しようと思います。

長文にもかかわらず、読んでいただきありがとうございました。

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