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ママの味

昨晩、珍しく子供達と休みが被ったので晩御飯のリクエストを聞いたところ、娘から「お好み焼き」との声が上がった。

大阪人の私はお好み焼きを外で食べるという概念がない。食べたことはあるけれど、この値段でこれ?というか普通に家で作ったほうが美味しいからだ。娘も息子もお好み焼きは大好きで、小さい頃から家でよく作って食べた。今年の夏、私は実家に帰ることが決まってからというもの、3人で食べる食事がとても貴重に感じる。子供たちも同じようでこれまでにないくらい話をしながら賑やかで楽しい食卓だ。

そして娘からのリクエストのお好み焼きは、そのレシピを教えて欲しいということで、娘の「お料理ノート」に加わることになった。

2冊に渡ってたくさんのレシピが書かれた娘の「お料理ノート」の中には、私が教えたものがたくさん書いてある。どれも大したメニューではないのだが、いわゆる「ママの味」を覚えておきたいという娘の覚え書きは私にとっては逆に宝物のように嬉しい。

しかし…。私の料理は全て目分量。なので教えるといっても「感覚的なこと」がほとんどで、肝心な数字で見てわかるようなレシピではない。さて、秘伝のお好み焼きをどう伝えるか…。

まず材料は…

こんな感じ。小麦粉、長芋、竹輪、卵、紅生姜。これにブタ肉や海老や好きなトッピングを混ぜたり乗せたりするだけ。

竹輪が入るのが私流。天カスは入れない。その代わりベーキングパウダーをほんの少し入れたりする。

各々の分量は主役のキャベツによって違うのだ。(あ、キャベツはなるべく千切りに近い状態に切る。ザクザク切る人もいるけど私は細かくする方がすきで)

今日のキャベツの塩梅はどうかな?水分量が少なくて固め。こういうキャベツのときは山芋や卵を少し多目にしてふんわり焼き上がるようにする。

まずボールに小麦粉こんくらい。こんくらいってどんくらいやねん💦わかりまへん。こんくらい。多分1カップくらい。そこに顆粒だしと塩とめんつゆとお酒を適当に入れる。生地に味をつけるのだ。するとおたふくソースで食べてもいいし、醤油で食べてもいける。水を入れてかき混ぜてシャバシャバじゃなくてゆるっとする感じ。お箸の抵抗があるくらい。そこへ長芋のすったものと卵を1個。混ぜ混ぜ。これでタネは出来上がり。どう、簡単でしょ?長芋はけっこう入れていい。多分大さじ3くらいかな。これをグワーーーーっと混ぜる。そして竹輪と紅生姜と海老やイカとキャベツを入れてサクッと混ぜたらすぐに焼く❗ここが大事。具材を混ぜて時間がたつと水が出てきてまずい。混ぜたらすぐに焼く❗ホットプレートでもフライパンでもなんでもよい。中火くらいでゆっくり焼くのが焦げないよ。豚肉を乗せるのを忘れずに。

とにかく各々の分量は「キャベツの塩梅」によるのでなんとも伝授しにくいのだが、混ぜるときのお箸の抵抗の感覚を娘に覚えてもらう。「ほら、こんくらいだよ」というと「ああ、なるほど。」と納得していたので大丈夫だろう。

今夜のお好み焼きも大成功。安定の美味しさだった。

適当なママのレシピは子供達の舌で記憶に残ればいい。

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