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今夜はアンダルシア🍊🧅🍷

かもめさんのレシピはドラマティックだ。

その料理には物語があって、毎回ホロリとさせられる。絶賛開催中の「トルティージャ祭り」には続々と参加者が増えている。


料理することは私達主婦にとって余りにも「当たり前の日常のひとコマ」であって、家族の皆にとっては母親がご飯を作る行為はそれこそ当たり前すぎて、たまーに「今日の○○は美味しいね!」と誉められることはあってもだからどうした、食べ終わったらソソクサとまた各々の部屋へ籠りに帰り、キッチンのシンクにたまった洗い物の山を黙って一人黙々と片付けるだけ。お皿やグラスが元の戸棚の位置に戻ると何事もなかったかのようにまた静かに暮らしを続ける。虚しいと言えばそれまでだが、まあ家族が美味しく食べてくれさえすればそれでよし、今夜も良くできましたと自分で自分を心の中で賛称するしかない。

そんな日常の中の料理を「楽しみ」とか「ワクワク」に変えてくれたのが、他でもないこの「かもめさんのレシピ」なのである。

まずその小説をじっくりと読む。

物語の中に出てくる料理は、時に切なく時に温かく、そのストーリーにどっぷり浸って涙するときもある。料理を非日常のドラマに変えてくれる、それがかもめマジック。

今夜はこれに挑戦だ!

まずはバレンシアオレンジ。スーパーで5個¥330で手に入れる。めちゃ安い!新玉ねぎもあった✨あとはいつもは使わないパプリカ。私はピーマンアレルギーなので、パプリカも苦手。でも彩りとしてあったらきっと食卓が一気に華やぐに違いない。S&Bのスパイスシリーズを購入。これからはサラダの仕上げにひと振りしよう。

問題はブラックオリーブだ。私はオリーブがあまり得意ではない。オリーブオイルは毎日のように使っているが、オリーブの実はちょっと苦手。でも、このサラダにはきっとこのブラックオリーブが要になる気がする。きっと和菓子の後の塩昆布茶漬け、お饅頭の後の柿の種みたいな役割。迷わず購入。今回はかもめさんに敬意を表してスペインのブラックオリーブ(スライスの瓶詰め‼️これも使いやすくてベリグ~🎵)を購入。これならサラダやピザ等にも簡単に使える。

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問題はこのサラダに入ってる干鱈。手に入らない。先に作ってnoteにあげておられた先駆者のわたなべますみさんとのやり取りで生ハムが使える!となった。リプでかもめさんからもお墨付きを頂き決定。

そして出来上がったのがこちら。

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新玉ねぎは塩をしてしばらく置き、酢にオリゴ糖を入れたほんのり甘酢に漬けた。娘が生の玉ねぎアレルギーなので、辛味をとことん抑えた。本当は玉ねぎの辛味があった方がきっとアクセントになるんだろうな。でもそこは生ハムの塩気とブラックオリーブに助けてもらおう。

今夜はこのオレンジサラダがメインなので、あとは夏野菜のカポナータとシャウエッセン。もちろんスペインの赤ワインと共に。

オレンジのサラダはかもめさんの言うとおり、オレンジの甘さと新玉ねぎのしゃきしゃきと生ハムの塩気とブラックオリーブのアクセントを一口で味わうとサイコーに美味しかった。爽やかな初夏の味わい。これはスペインのno.1カヴァ、スパークリングのフレシネが合うだろうな✨今度はきっと用意しよう。


料理というのは義務にすると面倒だったりストレスになったりする。それをいかに楽しくクリエイティブな作業に変えるか。かもめさんのレシピに出会って、改めて料理に向き合う「心」を変えられた気がする。これこそが日常の豊かさであり、人生を楽しむということなのかな。

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今夜は食卓にアンダルシアの風が吹いた。子供達も大満足🎵ごちそうさまでした!


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