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選ばれなかったんじゃない、私が選ばなかったんだ

いい感じだったはずの好きな人をご飯に誘って断られ、見切りをつけられたことに気付いてから数週間。私はずっと考えていた。

私があそこであんなこと言ってなければ。
どうしてこんなことになってしまったんだろう。
途中までうまく行ってたはずなのに。
私はまた選ばれなかった。

だけど、わかったことがある。

18歳の時、私は人生で一度だけ自分からストレートに告白したことがある。
その時は三角関係で、私ともう一人の女の子はほぼ同時に告白して振られた。
だけどそのあと、もう一人の子は私に黙ってもう一度告白して、二人は私に隠れて付き合っていた。

その時もなぜか散々無関係の外野に責められたりもして、今ほど大人でなかった甘ちゃんの私はその攻撃を正面からもろに受けて深く傷ついて、本当に散々な目に遭った。

今は未練なんてもちろんないしそんなこともあったねって感じだけれど、その時「傷ついた」という記憶は深く深く刻み込まれていた。
その時についた傷は今でも深い痕として消えずに残っている。

そして今年、その時と似た環境の中で、気の合う「ちょうどいい」男性が現れた。

その人のどこが好きなのかと聞かれてもわからなかったし、
自分でその人を好きだと認めるまで時間がかかった。

その人が好きだと言いながらもずっと迷いを捨てきれなくて、ブレーキとエンジンを同時に踏んでいる感覚だった。
感覚的に「この人はきっと違う」と思いながらも、止めることができなかった。

自分でもその感覚がなぜなのかよくわかっていなかったけど、今になってやっとわかった。

過去の深く傷ついた記憶や報われなかった想いを昇華したくて、そのために「好きな人を手に入れる」という成功体験をしたくて、必死になっていただけだった。


何より、その人を好きな私を、私は好きになれなかった。
そんな恋愛が自分にとっていいものなわけがない。
だけどその違和感を私は無視し続けていた。

心の奥底で、必死に「その人じゃないよ」と叫んでいたのだ。
私の潜在意識が必死にブレーキをかけていたのだ。

いつも頭で考えているのとは別に心の奥底で感じていることが、最終的には正しい。

頭ではおかしくないと思っていても感覚的に違和感を感じる時は、それは「違う」のだ。

だから私はもっと自分の嗅覚を信じるべきなんだ。

選ばれなかったわけではなく、私が選ばなかったんだ。
私の心が、正しい方に導いてくれていたのだ。

私の感覚はいつも間違っていない。
周りに何を言われようと、私は何も間違っていない。
自分の感じるままに進めばいいんだ。

もっともっと、心に正直に。

何も間違ってないし、
何も無駄じゃない。

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