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死にたい気持ちを抱えて生きている人へ

死にたい…。今、こう思って生きている人。その気持ちは、多分、生きたい…という気持ちの表れだと思います。

僕自身、正直な気持ちを言えば(今は書けるようになった)、ずっと、頭の片隅に「死ぬこと(自殺)」を置いて生きていました。「あるわけのない安らかな自殺」に繋がることを探している時期もありました。機能不全家庭で育ち、道を間違え、防ぐだけで精一杯で生きてきて、生きることが苦しくて苦しくて、それを知られることも恐怖で、知られたら、また深く傷つくのではと、必死に、自分の「死にたい(生きたい)、だけどもう無理かも」という気持ちを隠して、知られないように生きていました。だから誤解されることも当たり前です。

そんな思いを抱え続け、もう、こんな歳になりましたが、少し、「生きてて良かった」と思えるようになってきました。真っ暗闇の中に、堕ち続けて、その底で、僅かな光(希望)を感じることが出来たからです。ずっと、育った環境にあった、「捻じ曲げられたものの正当化による害」を受け続けて、それによる苦しみを受け続け、それに雁字搦めになり、どうすることも出来ず、絶望して生きていました。だから、投げやりにもなれたし、自分の人生を捨てた行動も何度も取れました。

そう、僕は、「絶望」を感じ続けて生きていたのです。絶望した人間は、酷いことも出来るし、自分を傷つけても傷つけていることさえわからなくなります。そしてその「絶望」に関することを、深く知りもしない自分…。自分が自分のことをよくわかっていなかったのです。そして、書き出すことから、自分を知るようにして、そこに隠れている感情を見つけて、解放をしていきました(し続けた)。すると、心の良い変化が起こってきて、少しずつですが、希望を持てるようになってきました。絶望を感じたから、希望を持てるようになったのです。ハーバード大学の研究で明らかになっているように。

これは、1セットを経験したということなのです。つまり、希望を知るために、僕は絶望し続けたのです。生きたいと思えるようになるために、死にたい気持ちを経験したのです。「捻じ曲げられたものの正当化による害」を受け続けたからこそ、正すことの大切さを知ったのです。全て、自分に必要な経験だったのです。

今、死にたい気持ちを抱えて生きている人は、1セットのマイナス面を経験しています。その経験があるからこそのプラスを知れるのです。ですから、諦めたら勿体ないです。つまり、1セットの4割ほどを経験したのです。あと1割マイナスを知り、そこから、今度は5割のプラスを経験していく段階に入ることが出来る権利を手にしているのです。ですから、「死にたい」ではなく、あなたの心の声である「生きたい」をしっかり掴んで離さないであげてください。生きていればいいことがある。こう言う人もいるけど、僕もそう思います。マイナスを経験した勇気あるあなたは、半分のプラスを受け取る権利があるのです。それをしっかり受け取ってください。

あなたが苦しんできたこれまでの人生は、決して無駄なことではないのです。それ相応のプラスを手に入れることが出来る貴重な経験なのです。諦めないこと、そして自分の道を信じること。マイナスとプラスは1セットだということを忘れないでください。マイナスを知らないと知ることの出来ないプラスがあるのです。諦めてしまいそうな時、それはもう少しで、大きなプラスが手に入る時なのです。

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