中途半端なさようなら(愚か者のはなし)

さもです。昨晩夜通し泣いて(笑)気がついたら朝になっていて、顔も酷い状態、メンタル荒れ放題になっているので職場には申し訳ないですが1日休みました。

私は、ADHDの傾向があり、かつ双極性障害の治療中、で、認めたくないけれどどうやらHSPでもあるのかもしれない人です。(ネットなどの簡易診断とかでは100%あてはまるので…)で、自己評価が低く、それでいて極度に人に期待して、依存して、とにかく迷惑をかけながら生きています。

そんな私は最近、伊織さんという8年くらいつきあいのある知人に大変な迷惑をかけてしまい、「ごめんなさい」とか「ありがとうございます」とかはさんざんメールやトークアプリ等で伝えたものの、拗れて話ができない状態になってしまいました。完全に私が悪いですね。

冷静になるために、今後誰かにこのような迷惑かけることが無いように、今まで思っていたことや凝り固まってしまった考え方を振り返りながら書き出していこうと思います。なんの助けにもならないだろうけど。

話し合い→怖いこと→言いたいことは我慢すればいい?

私がかつて祖父母と暮らしていたときのこと。
2人兄がいるところに生まれた私は、大変にかわいがってもらえたと思います。ただ、祖父母は私のことはかわいがってくれても、母親のことは嫌いで、事あるごとに衝突していて。
ある日母と、祖父が言い争いになっていたときに私はたまたま帰宅して、そのあまりの空気に怖くなって泣くことしかできなくて。騒ぎをききつけた父や兄たちが祖父を説得してくれましたが、結局母親は家をでてしまい、そのまま帰って来ることはありませんでした。
その後どうする、という話し合いの場を持つことになって、私は母や、父、父の兄弟がいる席で、「どうしたいか」を聞かれて母親についていくと発言したようなのですが、あの時の暗く重たい空気は忘れられません。ご飯の味がしない、ということがあるのだと初めて知りました。あと、感情が高ぶって、話したいのに涙が止まらないということもあるのだと気づきました。

この後、私は転居と転校をすることになったので、そのあたりから「迷惑かけないようにしっかりしなければ」と漠然と思うようになりました。今回の迷惑かけたくない対象は母(家族)でした。


迷惑をかけない→言いたいことを我慢する→好きになってもらえる?

私はとにかく自己肯定感が低くて、「自信があったら誰かくれないかな」と常に考えていました。そして迷惑をかけないようにするには、思ったことをなんでもかんでも言ったら駄目らしいということはわかった、だから、相手のことを考えて、我慢することによって「聞き分けられるいい子」と思って、気に入ってもらえるかもしれないといつからか思うようになりました。

20代の頃、アルバイト先で初めて「好きな人」ができました。(以下Aさんと呼びます)
Aさんは仕事を人に教える担当になるくらいしっかりした人で、社交的で、私と共通点があるとすれば当時ハマっていたバンドが同じだった、という程度のこと。シフトもほぼ被らないから、私から彼が出勤の時間に職場に残ってお店の商品を購入するためにレジに並んだりして、とにかく接点を持とうと思って動いていました。
その後、就職活動に本腰を入れないといけなくなって。私はその職場を辞める際Aさんにいわゆるラブレター(連絡先を書きましたね)を書いたのですが、これもまた失敗に終わりました。なぜって、職場でやさしくしていただいたことに対する感謝の気持ちは書いたものの、はっきり「好きです」とか「今後も繋がりを持ちたいです」とか一切書かなかったから。相手にどうしてほしいのか、とか、私は何を思っているのかは、色々書いた割に少しも伝わらなかったと思います。あと、Aさんに「今付き合っている人がいるかどうか」とかそういうことも一切確認しなかった。さぞ困惑したでしょうね…。その後手紙を渡したという話は職場に広まってしまい、さらにAさんには迷惑をかけて終わりました。

自己肯定感が低かったことが巡り巡ってこんなに人に迷惑をかけるとは思いませんでした。良かれと思ってしたこと(全く良くないし相手にも失礼だった)が相手にこんなに面倒な、不愉快な思いをさせてしまうなら(それすらももはや想像でしか無いですが)「もう止めようかな」と思いました。もう止めよう、というのは誰かを好きになることです。
このあたりから、私は友達や好きになった(なるであろう)誰かに迷惑をかけるのは止めようと強く思うようになります。


その後→私を変える出会い→大人になりましたね→いい子だね?

社会人1年目の途中で、私は職場でメンタルに不調をきたし、3年で仕事を辞めたり、ひとり暮らしの家から実家に帰ったり、とにかくいろいろありました。その途中で、たまたま連絡をとったり取らなかったりするようになったのが冒頭でてきた伊織さんです。

伊織さんは社会人経験豊富な方で、察するにどこかの大きい会社の役職付きの、私からすると「とびきり上等な人」でした。
私は5人いたら5人ともが口を揃えて「真面目だよね」というようなタイプだったため(全く自慢にならないどころか最大の弱点な気がしますね)、はじめはおっかなびっくり接していましたが、社会人経験豊富な伊織さんは割とどんな話題を出しても答えてくださるし、的確だし、なんというか女性に対する理解もあるようで(過去に付き合ってきた人とか色々事情はあるでしょう)勝手に「この人なら大丈夫だ」と思うようになりました。

私が伊織さんと出会って得たことは、
・人と会って話すことは楽しいことと教えてもらえた
・価値観の違いは本当に大きい、何が重要で、何が重要でないかは人によって違うと理解できた
・自分より成功している(社会的/プライベート関係なく)人は余裕があるという気付き

大体こんなところでした。本当はもっと色々あるけど割愛。

その後伊織さんとは、時間が合えばお会いして仕事の話だったり趣味のことだったり、色々な話をしてきました。ある日一晩中カフェで話して始発で帰るような、伊織さんからすると全くもって迷惑な話でしたが最高に幸せだった日とかもありました。

ある時、私が伊織さんに連絡したら「さもさんは初めて会ったときから比べて大人(察するに中身の話だと思います)になりましたね」という言葉をいただきました。年齢と中身や外見が伴っていないところに劣等感を持っていたので…。そう言っていただけて本当に嬉しかった。

だけどこの辺りから、たぶん、おかしくなっていったんだろうなと思います。私は、無意識に「大人」になろうとして、そして「さもさんは偉いね」とか「真面目だね」とかもっともっと言ってほしくなっていった。取り柄が本当にそれしか無いから。それから記憶にあるなかで、私を褒めてくれるような人は身近に居なかったから。そしてそこから、また、「そうすれば気に入ってもらえるかな?」なんてことを考えるようになったのです。

それから私はひたすら、真面目に、メールアプリの文面を気をつけて送ったり、(簡潔にするとか、言葉遣いとか)必要のない連絡をしないようにしたり、会うときは「今日は何時まで大丈夫ですか」とか確認したり。色々、迷惑かけないように意識していました。人として当たり前のことなので、それを伊織さんが評価するわけでもないし、それをしたところで伊織さんが私を気に入ってくれるかどうかはわからない、というか無いのに無駄に頑張っていました。あとは、そう。「もうちょっと話す時間ほしいです」とか、色々。飲み込む言葉も増えていました。
で、この前会ったときに、勝手に期待して、「私はこんなに頑張ってるのにどうして…」とか思うようになったと。

それで、冒頭の話になるわけです。
書き出してみるとなんとまあ、しょうもない。
人つきあい下手すぎにも程がある。

ようやくまとめですが。
自分に自信がなくて、それをなんとかしたくて頑張るしかなくて。だけど頑張る方向性がおかしかったせいで、自分をよく見せようとしたり、言葉を飲み込んだり。無駄なことをしたせいで、結果相手のことを思って「迷惑かけないようにしなきゃ」とか言いながら「自分のことしか」考えていない。
これは愛想つかされてもしかたない。

伊織さんに関しては、直接お会いして謝る機会があるなら謝って、それから、本当は、また繋がりを絶やしたくないなと思っています。無理だろうけれど…。

ここまでお読みいただいてありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?