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おばあちゃんと会って、死について考えた

初めて1人でおばあちゃんの家に遊びに行きました。4年ぶりに会うおばあちゃんは74歳。おじいちゃんが先立ってしまって、現在一人暮らし。優しい笑顔でおっとり笑う、パーマが良く似合う素敵な女性です。

2024年やりたいことリストの1つでもあった「母方の祖母の家に泊まる」を達成しよう、というのが今回の目的でした。初孫として、時間があるうちにおばあちゃん孝行をしておこうと考えたのです。

同じ取り組みで、数ヶ月前に遊びに行った父方の祖父母は、''朝早く起きて散歩して、テレビや新聞を見て、時折旅行する'' といった、絵に書いたような典型的な老後を過ごしていました。それはそれで安心感があったし、私はルーティンワークが苦手だから尊敬の念を抱きました。

でも、母方の祖母は、わたしの想像を遥かに超えてエネルギッシュな人だったのです。

食生活は、小麦や砂糖を控え、食物繊維や栄養価に配慮していて健康的。知識は記事や本から得ているそう。しかし、お菓子も「食べたい時はたべちゃおう」とゆるかったり、料理も「ズボラだからねぇ」と楽になる工夫を沢山している気取らなさが素敵。

体力面は、週4で働いたり、野菜作りや花を育てたり、小さい孫の面倒を見にいったり、友人や兄弟の手伝いをしたりと動き回っていて、とても元気でした。

それでも有り余る時間について、「暇があると人はあれこれ考えてしまうものだからね」と、何かと学んだり、鑑賞したり。

ゆるやかな日常に幸せをみつけて「みんなが健康でありがたいねぇ」とにこにこする姿や、「ニーサができてワクワクが増えたのよ」と言ってWebを活用していたり、「TikTokを見て毎日少しずつ稼いでいるの」と笑ったり、、。私なんかより先進的で、柔軟で、びっくりしてしまいました。

今までは正月とかに親族で会うだけだったから1:1で話し込むことなんてありませんでした。「お話好きでちょっと話が長すぎるけど優しいおばあちゃん」くらいに思ってたんです。

だから、話してみたらこんなに芯があって、挑戦的で、考え方が柔軟で、愛に溢れた素敵な人だって知らなかった。
本当にお泊まりしに行ってよかったです。

誰かのことを深く知ること、そして今まで気付かなかった魅力に気づくことは本当に素晴らしいものですね。それによって自分の思考が少しずつ変化していく感覚を、私は愛しています。
コンカフェでもみんなの事が知れる瞬間と、それに影響を受けて、自分の中の常識が広くなっていく感覚がとても好きなんです。

おばあちゃんは私と似ていて、服選びも買い物も苦手みたいでした。だから、決して見た目は派手じゃないし、若作りはしていないのだけど、内面の輝きのおかげか、はつらつとして見えました。

手はしわしわだけど
目はキラキラしていました。

でも、私がうっかり事故とかに合わなければ、基本的に絶対先に死んでしまうんだよな、と気付いて悲しくなりました。死は、人間の宿命です。

こんなに毎日アクティブに動いているのに、正座ができなくなった、走るのが辛くなった、体力がなくなってきた、と言っていました。どれだけ対策をしても、どれだけ動いていても、老いも、死もいつか必ず来るのです。

私だって、毎日、今日死ぬかも、とどこか死を意識して生活しているけれど、私なんかより死はもっと身近なものになってるんだと想像できます。

「意識して死を考える」毎日と「意識せずとも死を感じる」毎日は天と地ほどの差があります。

自分の命が止まるということを、死ぬということを、刻一刻と感じる状況というのはかなり恐ろしいものなのではないでしょうか。だから年をとるのは怖いなって、あらためて考えたりもしたのです。

それでも、生命を持ってしまった限り、いずれやってくる宿命なのだから、過度に恐れてもしょうがないのでしょう。

いつか死が近づいても、体の痛みが増えてきても、「今日まで生きてきてよかった」「楽しいことが沢山あった」「恵まれていてありがたいなぁ」って、思えるような、心を、育てていきたいです。

おばあちゃんにもそう思ってもらえるように(既に思っていそうだけど)、私との思い出をもう少し増やせたらいいなって思います。

今、生きていて
今、会えていて
今、こうして私の置いた文書を読んでくれてる
あなたへ、ありがとう。

これからも、わたしたちの有限な時間を、無限の思い出で埋めつくして行けたらうれしいです。

ほんとにいつまでも長生きして欲しいーーーーーー!1000年くらい生きて欲しい。


桃辿まいる

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