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勝手に10選〜とにかく元気の出るROCK、洋楽編part2(前編)〜

(前記)
今回は、とにかく元気が出るROCK洋楽編のPART2を記す。

元来、"元気"という事は、やたらめったら、あげたり、もらったりする事柄ではない。お歳暮じゃないんだから。

例えば、ふと曲を聴いて、少しすっきりしたり、自身が少し元気になるきっかけになったり、それでも曲の意義として充分なのである。

だが音楽の素晴らしいところは、映画では2〜3時間、小説では数日かかるところを、4、5分程度で、明るい気持ち、楽しい気持ち、切ない気持ち、悲しい気持ち、様々なにさせてくれる魔法の様な力を持つのだ。

それでは、とにかく元気がでるROCK洋楽編PART2を、前編、後編に分けて、勝手に10選する。

・ANARCHY IN THE U.K.
1976年にセックス・ピストルズによって発表されたファーストシングルだ。

さて、筆者にとってPUNKとは何ぞや?
と問われれば、真っ先に思いつくのは、この曲なのだ。

PUNKという括りにおいては、楽曲自体が、歌詞や、背景、スタイル、などなどのファクターを実感して咀嚼しないと、なんだか皆同じ様な曲に聴こえてしまいがちである。
かと言って、ある程度テクニカルで、上手いなら上手いで地点で、パンクの枠から漏れてしまう危険も伴う。

そんなこんな、色々思うところもあるが、セックス・ピストルズは、筆者にとってPUNKの象徴だ。
群を抜いて、メチャクチャな行動、言動、ギラつく反抗。ベースのグレンが脱退し、シド・ビシャスが加入し、破茶滅茶に拍車がかかる。

しかし、では曲はどうであるか。
この曲では、突き上げるイントロ、軸となるギターのリフ、韻を多様したすっ飛んでいる歌詞、間奏のギター、そしてイントロと同じ突き上げるサビ、実に心地よく計算され、完成している。

ヴィヴィアン・ウエストウッドによる衣装も実にハマり、単にPUNKとしてではなく、セックス・ピストルズの唯一無二の世界観が完成しているのである。
実にスッキリするゴキゲンなロックなのだ。

・Rock’n Roll
1971年に発表された、レッド・ツェッペリンのアルバムにおける大名盤"LED ZEPPELIN IV"に収録された曲だ。

レッド・ツェッペリンであるが、1968年にイギリスにて、ジミー・ペイジやロバート・プラントにより結成され、やがてはハードロック、ヘヴィメタルのパイオニアと称される。

この曲であるが、そんな経歴を持つツェッペリンの"Rock’n Roll"という曲だ。
ハードロックバンドがロックンロールとは、いささか、またややこしいジャンルの区分けから考えると、いささかヘンテコな印象の題名だ。

が、しかしそこには訳がある。
3コードなのである。
クールなドラムソロから軽快にツェッペリンの音を見事に踏襲した上で、3コードのロックンロールをゴキゲンに演奏しているのだ。
ジミー・ペイジのギターリフもまさにロックンロールしている。
レッド・ツェッペリン、恐るべし、である。
実に気持ちの良いロックンロールの名作だ。

・My Generation
1965年に発表されたイギリスのバンド、ザ・フー名義の3枚目のシングルであり、ファーストアルバムの題名となった曲だ。

誰がそう定義のかは知らないがイギリスにおける3大ロックバンドはビートルズ、ストーンズ、そしてザ・フーとされる。
ボーカルのロジャー・ダウトリーとギタリストである激しくパフォーマンスと、ラウドだがどこかポップ、パンクも香るイカしたロックが光る名バンドなのだ。

曲は実に軽快なロックで、ボーカルとコーラスが呼応するコールアンドレスポンスが遺憾無く発揮され主体となっており、そのボーカルとコーラスのテンポの緩急が実にカッコいいのだ。

間奏も無駄もなく疾走感を保ちタイトでいて実に気持ちの良いイカしたナンバーなのだ。

・Highway Star
1972年に発表されたディープ・パープルのアルバム"Machine Head"に収録されたナンバーだ。

ディープ・パープルは1968年に発表されたアルバム"Shades of Deep Purple"でデビューを飾る。
ディープ・パープルというと、ハードロックのバンドとして有名だが、リッチー・ブラッモアのギターサウンドを主軸とし、ハードロックバンドとして頭角を現すのは、1970年に発表されたアルバム"Deep Purple in Rock"
以降となる。

曲はそのブレイク期に発表された代表作のひとつだ。
実に疾走感、という言葉に相応しいハードロックだ。ブレイクもイカして、Aメロからサビまで駆け抜ける。
そして間奏のギターソロが堪らない。この曲の疾走感に実に見事な華を添え、2回目のソロはハモリとなり、更に実にクールなのだ。

運転している時に、こんなに心地よいロックを聴いた時にはスピードに注意をいなければならないのだ。

・Only the Strong Survive
1987年にブライアン・アダムスによるアルバム" Into the Fire"に収録された曲だ。

筆者が小学生か中学生の時、とある音楽番組にブライアン・アダムスが、この曲を披露しているのを目の当たりにして衝撃を受け、速攻でレコードショップに走った思い出が懐かしい。

ブライアン・アダムスは、カナダ出身のシンガーソングライターでギターとボーカルを奏でる。
1981年にアルバム"Bryan Adams"にてデビューした。
1984年に発表されたアルバム"Reckless"が世界中でヒットし、自身の代表作となった。

曲であるが、"Reckless"の次作に収録という事もあり、勢いがあった時期だろう。
実にスピード感に溢れるギターのカッティングが冴え渡るゴキゲンなロックである。
80年代の軽やかなポップな香りがプンとする。
しかしながら、そのポップさも重要なマテリアルとなり、この曲のスピード感に拍車をかけている。実に疾走感溢れる名曲なのだ。

(後記)
それでは、後半に続きます!

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