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抽象化ゲームでの学び

こんにちは、孔明クラスのクラス長をやっているいそっぷです。

1月のMリーグは「抽象化ゲーム」だったのですが、先日、前田さんを前に各クラスが抽象化を競い合うMリーグプレゼンが行われました。
今回は、そのときに発表した抽象化を再現しつつ、
・前田さんからの教え
・他クラスと競い合いの中で得た学び
をまとめていきます。

まず、ご存知ない方のために簡単に説明すると、抽象化ゲームとは、前田さんの著書『メモの魔力』で紹介されているゲームです。

たまたま目に映ったもの、そして、それとは一見関係なさそうな別の何かをくっつけて、AはBである、と言ってみます。言ってから、それらの共通点をHOW型で炙り出し、考えてみるのです。
(前田裕二『メモの魔力』幻冬舎,113頁)
先日は、会社の部下とバーミヤンに行って、「小籠包」を抽象化しました。「小籠包って、人生だと思うんだ」と。理由は三つあって、まず第一に、「蒸す時間が必要」であること。第二に、「核心が内側にある」こと。そして第三に、「注意しないとヤケドする」こと。これってまさに、人生だと思わない?例えば、こんな具合です。
(前田裕二『メモの魔力』幻冬舎,114頁)

われわれ孔明クラスは、抽象化力向上を目的として、「#孔明考え中」「#今日の抽象化」という2つの戦術を立ててMリーグに臨みました。
戦術の詳細を知りたいという方は、前回のnoteをご覧ください。

1.抽象化の上手さとは何か

いきなりですが、私たちはどういうときに「この抽象化 上手いな!」と感じるのでしょうか。

前田さん曰く、「要素の特有性」を使って2つの単語を繋げる理由を用意できたとき、上手いと感じられるとのことでした。
例えば、「アートとはコーヒーである」というお題に対して、孔明クラスは以下の抽象化を出しました。

一見、2つの単語を繋ぎ合わせるいい理由に見えますが、コーヒーの部分がフィギュアだって芸人だって成り立ってしまう理由になっています。
つまり、「好みが分かれる」等の理由は、アートやコーヒー特有の要素を掴めていないため、上手さを感じることができないということです。

一方で、「無限のブレンド」「五感を刺激する」という抽象化を出したクラスもいましたが、こちらはコーヒーの特有性をよく表しているし、アートの特徴もうまく掴んでおり、高得点となりました。

また、上級テクニックとして、「多少広い理由だったとしても、自己体験・エピソードを付け加えることで、狭く深く刺さる抽象化にすることが可能」と教えてもらいました。
この上級テクニックの詳細について知りたい方は、メモ魔塾に入って、1月のMリーグプレゼンの動画がご覧ください。
『メモの魔力』をお持ちの方なら、どなたでも無料で入ることが可能です。

2.ミルフィーユの誘惑

Mリーグの2回戦では、「○○とは」しか出題されず、後ろの「□□である」という部分と、理由を考えるものが出題されました。
この後ろの「□□である」を考えるときに、気をつけないといけないことを教えていただきました。
それがミルフィーユの誘惑です。

どういうことかと言うと、具体的な単語でありながら、何かのシンボルとなっているような単語(つまり、抽象的な意味も含む単語)は、出した瞬間に理由を想像されてしまい、あまり上手いとは思ってもらえなくなってしまうという罠です。

例えば、
・ミルフィーユ → 積み重ねる
・スルメイカ → 噛むほど味が出る
・玉ねぎ → 涙
・エナジードリンク → 元気が出る
あたりの単語のことです。

「恋愛とはミルフィーユである」と言った瞬間に「あー、積み重ねることが大事とか言うんでしょ」と思われてしまうという訳です。
1で特有性が大事とは言ったものの、既知の特有性を使ってしまうとこのような結果になってしまいます。
決して、ダメな手法という訳ではありませんが、抽象化する際に陥りがちな罠として覚えておきましょう。
特有性の中でも未知の特有性を選ぶようにすることが大事です。

ちなみに、「恋愛とは」というお題に対して、孔明クラスが出した抽象化がこちらです。

まんまとミルフィーユの罠にはまってしまいましたw

3.思考の順番

例えば、「自由とは」とお題が出され、
・後ろの「□□である」
・その2つの単語を繋げる理由
を考えるように言われた場合、あなたならどんな順番で決めていきますか?

Mリーグでは、多くの方が「□□である」を先に考え、次に理由を考えるという順番でした。
実際、孔明クラスでも「自由とは」とのお題に対して、何となく理由も同時並行で考えつつも、「人生ゲームである」という単語を決めてから、理由を決めに行きました。

この場合、自由と近い□□(単語)を用意してしまうと、理由を考えるのは楽ですが、あまり上手いとは感じてもらえなくなってしまいます。
反対に、自由とは遠い□□(単語)を用意した場合、今度は理由を考えるのが大変になってしまい、結果として「それは□□(単語)を入れ替えても成り立つ、広い理由になっちゃってるね」というものを用意しがちになります。

そこで、前田さんがアドバイスしてくださったのは、「自由とは」から本当に言いたいことを探し、そこから□□をどうするか選ぶという方法でした。

さっそく、前田さんから塾生に対し「自由から想像する本当に言いたいことは何?」という質問をしてくださいました。
それに対し、「欲しいのかどうかわからない、うーん…」と答えた塾生に対し、「いいね!そしたら「欲しいけど、手に入れたらそうでもないもの」にして、具体ワードを「■■のバッグ」ってのにすれば最高じゃん!」とあっという間に最高の抽象化を披露してくださいました。

自由とは■■のバッグである。
理由は、欲しいけど手に入れたらそうでもないものだから。

※■■には有名ブランドが入るのですが、そこが重要な訳ではないので、具体名は伏せておきます。

4.最後に

こんな感じで、前田さんからのフィードバックやアドバイスをもらえるのがメモ魔塾です。

Mリーグの様子は、『メモの魔力』を持って入れば、誰でも無料で入れるメモ魔塾 共通科 に動画が残っているので、いつでも見ることができます。
ただ、実際にMリーグに出場したり、その場で前田さんにアドバイスをいただくことができるのは、特進科 です。
特進科は有料にはなってしまいますが、Mリーグ以外にも前田さんに直接相談ができる「相談室」など、色々なコンテンツが用意されているので、気になる方は、是非特進科まで遊びに来てください。

特進科への入会は、下記サイトから申し込みが可能です。

以上、1月の振り返りでした。
2月のMリーグも頑張るぞー!

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