見出し画像

〜お母さん、どこ?おじいちゃんの虐待〜

それから時はすぎて、お父さんが
「お母さんには内緒やで」って言って
私をお父さんの家に連れて行ってくれた。

なんで別居していたのかは
聞いたことがないから分からない。

そしてその家には綺麗な女の人がいた
一緒に遊んでくれて、コンビニに行って
チロルチョコを買って貰った。
私はそれが凄く嬉しくてうちに帰って
お母さんに聞いて欲しくて

「綺麗な女の人が遊んでくれて、チョコも買ってもらったよ!(^^)」と言ったら
お母さんの顔は一瞬で鬼の形相になって
お母さんに「ちょっとあっちいってなさい」
と言われ私はおじいちゃんと遊んでいた。

その時お母さんはお父さんの浮気の確信をついたらしく、それで離婚してしまったようだ。

私はお母さんが大好きで
ずっとお仕事じゃない時間は一緒に居たかった
だけど、お母さんは私を寝かしつけたあと
男の人の所へ遊びに行っていた。
今の私ならわかる。まだ20代半ばなら遊びたい気持ち。

だけど今でも私はそれがトラウマだ。
友達と寝ていて起きて横に友達が居ないと
不安になって部屋中を探す。

居なかったら電話をする
「コンビニだよ?もう帰ってる」って聞いて安心する。
これが何年経っても直らない・・・。

私はずっと、寂しかった
起きてお母さんが居ないと
真夜中に裸足で家を出て「お母さんどこ!!」
って号泣しながら探すことが何度もあった。

それから、まだ小さい私は
おじいちゃんと沢山遊んでいたけど
弟が二人産まれてからは地獄の毎日だった。

おじいちゃんは一番下の弟を
めちゃくちゃ可愛がって私と長男への
扱いは人として最悪なものだった。

次男が泣くと
おじいちゃんはすぐに飛んできて
「どっちが泣かしたんや!!!」
と怒鳴り、泣かせた方へは息が止まるくらいの
暴力が始まるのだ。

それは本当に小さな頃の私達にとって
震えるほどの恐怖で
首を絞められることも
顔面をどつかれることも
足でボコボコに蹴られることも
毎日の日課のように当たり前の事だった。

家にいるのが怖かった
どこかへ逃げたかった。

でもそんな力も頭もなにもなかった私は
怯えて過ごして殴られてそんな毎日を過ごすしかなかった。


あんなに、優しかったおじいちゃんは
とても怖いおじいちゃんに変わってしまった。

_____続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?