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やさしい日本語講座@健康づくり推進課開催しました。

こんにちは。瀬戸内市国際交流推進協議会 事務局員兼多文化共生マネージャー 三木です。
今日は先日開催した『やさしい日本語講座』の報告です。

先日、瀬戸内市健康づくり推進課からご依頼をいただき『やさしい日本語講座ー入門編ー』を開催いたしました。

以前より、健康づくり推進課の皆様からは、

出産一時金や乳幼児健診について問合せがあったときに、説明が難しい用語がかなりある。

健康づくり推進課の皆様の訴え

…といった課題を伺っていました。

なんでも、ここのところ『ご夫婦ともに外国人』というケースが増加傾向にあるようで、以前であれば配偶者の協力を得て意思疎通を図れた場面であっても、現在は相当の工夫が求められる場合が多くなってきた…と感じておられるようでした。

今回は、参加者の皆さんご自身が既に課題を見つけているため、やさしい日本語の概要説明はそこそこに、多くの問題&ワークを行いました。

『やさしい日本語講座』には以下のように3つのセクションがあります。
1.講義(約20分)
2.練習ワーク(約30分)
3.実践問題(約45分)

『1. 講義』の部分での最重要事項は、『外国人の気持ち疑似体験』です。
瀬戸内市国際交流員のメリッサさんの協力のもと行いました。

『2. 練習ワーク』では、『申込む』『健診』などの言葉を、やさしい日本語で説明し、何の用語の説明をしているかをメリッサさんに当ててもらうワークを行いました。いつも何気なく使っている用語ですが、説明するとなると意外と難しいものです。

やさしい日本語で説明するのは意外と難しいんです!!

そして『3.実践問題』では、たくさんの問題にも取り組んでいただきましたが、健康づくり推進課の皆さんからの『お題』を共に考える時間も多く取りました。

『お題』とは、事前に『実際に説明に困ったことがある用語』を健康づくり推進課の皆さんにピックアップしていただき、こちらへ提供していただいた語彙のこと。30語ほどありましたが、その中からいくつかご紹介しますね。

1.出生届/出生証明書
2.ネバネバ/シワシワ
3.10倍粥
4.受付時間
5.中長期在留者のうち永住者の配偶者

お題より

どうでしょうか。結構難しいと思いませんか? 説明するために専門知識が必要です…。(このように、門外漢の専門知識が必要になったときは、地元の専門家を頼るのも手…というお話もさせていただきました。餅は餅屋です。)

現在、案内文書や様式の多言語化を推進している自治体が増えてきているようですが、多言語化と並行して行っていただきたいのが『やさしい日本語化』です。

私は、現在日本に住んでいる外国系市民の8割ぐらいは、簡単な日本語であれば理解できるのではないか…と考えています。また、対面で話をするのであれば、絵を描いたりジェスチャーで表したりという非言語コミュニケーション方法で補足ができますよね。

予定時間を目いっぱい使い、休憩も取らずにぶっちぎりました。健康づくり推進課の皆さん、お疲れさまでした。お声がけいただきありがとうございました!

実はこの『やさ日講座』、次は某専門学校での開講が予定されております。
ベトナムやミャンマーからの留学生が多くいる専門学校で、事務連絡に課題を覚えている様子。実施したらまたこちらで報告しますね。

それでは、長文お読みいただきありがとうございました。


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