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地域デジタル通貨の可能性

デジタル化の流れに乗り遅れ気味な私も、最近ではキャッシュレス決済サービスを利用するようになりました。以前は、『スマホを失くすリスク』などを考えて躊躇していましたが、よく考えれば財布を失くすリスクとあまり変わらないですものね(笑)。今さらかもしれませんが、小銭を探す必要がなく、レジで支払いをスムーズに済ませることができるなど、利便性を享受しています。ある調査では、日本の場合、キャッシュレス決済の普及率は約30%ということで、諸外国に比べればまだまだ遅れているそう。これから先、通貨のデジタル化がどんなスピードで進んでいくのか気になるところです。

『地域デジタル通貨』が地域活性化の切り札のように言われるようになってから結構経ったように思います。自治体やNPO、商店街、プロスポーツチームなど、ある程度は普及しているようですが、「思ったほどでも……」というのが正直なところなのではないでしょうか。現在も時折、紙のプレミアム地域振興券が発行されますが、プレミアム次第では行列ができる場合もあります。紙との併用問題やセキュリティ、大手キャッシュレス決済サービスとの競合など、地域デジタル通貨の普及にはまだまだ課題も多いようです。

そんな中、最近では観光に特化したデジタル通貨の運用も始まりました。有名な温泉地を含めて全国で100箇所ほどの観光地でも使えるようです。今後はもっと使用できる箇所を増やしたいとのことで、従来の一定のエリアでの地域経済やコミュニティーの活性化を目的としたデジタル通貨とは、また違った角度での試みのようです。現在は、新型コロナウイルス第7波の渦中ということもあり、観光業にはコロナ前のように日本経済を牽引するような勢いはまだありませんが、今後はデジタル通貨が後押しする可能性も考えられます。

さらに日本円自体をデジタル化する動きもあるようで、日本銀行の発表によれば、2026年頃の発行を目指して現在は実証実験の段階にあります。そうなれば、デジタル通貨の動きも、加速することになりそうです。
そうなれば個人的には先日のコンビニATMでお金を失くした騒動もなくなりますね(笑)
https://note.com/s_kohyama/n/n474980d3a8b4

一昨年の水害で被害を受けた人吉市では、復興の一助として、地域デジタル通貨導入の動きが始まっています。運用コストやセキュリティなどの課題はありますが、利用する意義や目的を明確にするなど、地域デジタル通貨の可能性をもっと深堀していく必要がありそうです。


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