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戦争が始まった

今朝も、午前9時頃には事務所に到着するように、いつもの時間に家を出ました。いつもより少しだけ渋滞したために、5分ほど遅れて到着。それでも、いつも通りの朝の情景でした。

ウクライナでは戦争が始まりました。ロシアのプーチン大統領は侵略の正当性を主張し、ウクライナのゼレンスキー大統領は当然ながら徹底抗戦を宣言。西側諸国は強い口調でプーチン大統領を批判し、相次いで経済制裁を打ち出しています。

「戦争はこんなにも簡単に始まってしまうものか」と思い知らされました。大地震やハリケーンなどの自然災害ならまだしも、一人の政治家の判断によって、人々の日常生活が一瞬にして奪われてしまう――その現実と恐怖をあらためて実感しました。ウクライナの首都キエフでは、市民たちがこぞって車で避難しようと、大渋滞が発生しているとも。緊張状態が高まっていることは誰もが承知していたとしても、こんな事態を想定することは難しかったものと思います。

あるチョコレート専門の洋菓子店に立ち寄ったら、その店主がいきなり「大変なことになったね」と。もちろんウクライナのことです。その方は、ウクライナが世界有数の穀物輸出国であり、肥沃な穀倉地帯、先祖代々受け継がれてきた農地が、戦禍によって失われてしまうであろうことに、とても心を痛めておられました。空港や軍の施設が襲われ、占拠され、都市が空爆されています。それと同時に、人々の平穏な暮らしが一瞬にして奪われ、逃げ惑い、穀倉地帯も含めた辺り一帯が焦土と化してしまう。それが戦争の現実であり、戦地で暮らす人たちがどんな状況にあるのか、そこに思いを至らせることが大事であると示唆されました。

どこか遠い国の出来事のようにも思えますが、私たちの日常だっていつまでも続く保証はありません。海に囲まれた日本は国境紛争はなくとも、領土の問題は存在します。だからといって軍備を増強すればいいというものでもない。軍備拡張競争の行き着く先は破滅しかないように思えてならないからです。

一人の政治家の判断で戦争が始められても、一人の政治家の判断や力では止められないのも戦争です。人は愚かであることを前提として、抑止力の強化を考えていきたいものです。

かなりの犠牲者も出ているようで、今はただ、一刻も早い停戦を願うのみです。そして、ウクライナの日常を一刻も早く取り戻さなければいけません。


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