"だいたい"いい感じ。
2018年11月18日
先週の研究室では、毎年恒例の
アンディーゴールズワージーごっこ
をしました。
スコットランド在住の芸術家で写真家。石、枝、棘、土、雪、氷柱、植物など、周囲の自然環境の中で見つけた自然物を素材として使用し、自然環境のなかで、場の特異性を活かした、彫刻やランドアートを制作する。
(wikipediaより)
この、ランドアートを自分たちなりにつくってみるというもの。
これには、
・そばにある素材を使い、
・ものを再配置することで
・風景の中に秩序をもたらす
ことが必要とされます。
つくったのがこちら。
自然に囲まれた大学ならではのこの課題が毎年とても楽しみで、
今年も存分に楽しめました。笑
さて、本題はこの研究室が終わった後、
友達のエスキス中のお話。
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庭を作るとき、はじめは誰しも、きっちりプランニングして、毎朝朝日が昇る前に水やりをするぞ、って心に決める。
でも、絶対その通りにはいかないんだよ。
プランに不具合は見つかるし、うっかり寝坊してしまうこともある。
すると、水やりを忘れたのにうまく成長してくれることもあるし、
そうかと思えばあっという間に枯れ果てて、もう二度と元に戻らないこともある。
世界は意外と頼りになることもあれば、
容赦なく、ままならないことだってある。
そういう応対を繰り返して、だんだん、庭は最適化されていく。
なんとなくまとまりをもった、全体として"いい感じ"の庭はできあがる。
そうやって総じてよければいいって思いながら、庭と付き合っていく。
ほら、江國香織の「思いわずらうことなく愉しく生きよ」ってあるでしょ。
え、読んでないの?おまえら教養が、、、
(私も読んでなかったので読みたい)
その上で、大事なことはそれを続けることだ。
枯れて失敗しちゃった、も、ひとつの記録。
そこから何日後に再スタートした、も、記録。
今度はやり方や条件を変えてみたら、それも記録。
そうやって記録を蓄積しておけば、
この時期はさぼっていたんだな、とか、
ここがターニングポイントだったんだな、とか、
新たな発見ができる。
だから先回りしてこれをやることが正しい、とか言う前に
とりあえずやってみろ。
考えるのは後でやればいい。
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改めて文章にしてみて、
こんなエスキスがもらえるのは幸せだな、と。笑
たまたま今年の論文テーマが「生(life)」や「時間」
に関わる人が多いからか、
毎度心がじんわりしてきます。
と、ここまで書いて思ったのが、
これ、最初に話したアンディ・ゴールズワージーごっことつながるなあと。
葉っぱを並び始めるはじめの20枚くらいって、形が浮かび上がってこないんです。
直線に並べてるつもりだけど、そもそもきれいな直線が葉っぱの中には存在しないから、どうしても歪んで見える。
でも、そこで、
ああできない、だめだ、
って思ってては作品は絶対に完成しないんです。
「完璧」なまっすぐではないけれど、
少しずつ葉っぱを並べていく。
先回りせず、愚直に1枚1枚丁寧に置く。
そうすると、だんだんと写真のような四角形が浮かび上がってくる。
"だいたい"いい感じになる。
こんな楽しい遊びでも
しっかりと研究室でやる意義があって
学ぶことがあって
色んな点と点がつながっていって
つくづく、頭の引き出しの開けるセンスに感服させられます。
と、息抜きタイムはおしまいにして。
私も明日のエスキスのために作業を進めなければ、、、
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