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読了 ハンチバック

先日コミュニティFMに出演する機会があった。
短い時間で話をしたのだが、
思った以上に適切な言葉が出てこなかった。
その帰り道、ふと大きな本屋があり、
ふらりと入り店頭のお勧めの本をいくつか見てみた。
その中のひとつがこの「ハンチバック」。

ニュースを見ていなかったので、
今年の芥川賞を取られたのは、
手にとってから知った。

【解説】“本好きたちを憎んでいた” 芥川賞受賞「ハンチバック」…著者の市川さんが作品で訴えたことは(日テレNEWS)
#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/390a1ef742a1b367c7a359787eb877b417eb36dd?source=sns&dv=sp&mid=other&date=20230813&ctg=dom&bt=tw_up

何故この本に惹かれたかは、
帯にかいてあった「私の身体は生きる為に壊れてきた」
その言葉が気になり、迷わずレジに向かっていた。

大まかな内容は重度の障害を持つ女性が
両親が残したグループホームの自室で、
大学の通信課程に通いながら、
Webメディアに記事を書いたり、
SNSに欲望を綴ったりして過ごす日々。
ここから先はネタバレになるので割愛。

家に帰ってくつろぐ時間に
読み始めた。
100ページも無く、細かい文章では無いので、
まともに読めば1時間程度で読み終える。

感想としては、自分の心に余裕がある時に読んだので良かった。
とにかく言葉にぶん殴られている気がした。
いやそんな軽い言葉では済まない感じだ。
そしてラスト。
何度読み返しても???

因みにハンチバックとはせむしのことだそうた。
作者の市川さんも主人公の女性と
同じ病気だそうで、
「本を読むたびたび背骨が曲がり肺を潰し」
など当事者でないと、わからないこともあり、
一部は実話なのだろうなと考えてしまった。
執筆もiPadminiというのもおなじか。

芥川賞受賞の際に言われていた
「我に天祐あり」
まさしくこの本を買った僕にも
天祐があったのだなと。

ハンチバック

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