2023(令和5)年第Ⅰ期明大ロー入試民法答案
第1、設問Ⅰ問題1
1、AはDに対して、所有権(民法(以下略)206条)に基づく返還請求権及び妨害排除請求権として、甲の返還及び移転登記手続請求をすると考えられる。かかるAの請求は認められるか。
(1)たしかにAは2020年4月当時甲を所有しており、現在はDが占有し、Dの登記がある。よってAの請求は認められるようにも思える。
(2)もっとも、Dとしては、自己が甲の登記を具備したことによりAが甲の所有権を喪失したとの反論をすると考えられる。かかるDの反論は妥当か。
ア(ア)17