蚊にも効く!管理員さんの知恵
夏の暑さと同じくらいわたしの頭を悩ませる問題がある。それは「蚊」だ。
戸建てに住んでいた時は、マンションなら蚊に煩わされることはないと思っていた。だが、マンション住まいだからと言って、この悩みと無縁ではないことをマンション管理担当者になって初めて知った。
わたしの担当していた中に毎年蚊が大発生するマンションがあった。
そのマンションには集会室がなく、理事会は毎回エントランスに折り畳みテーブルとイスを出して開催していたのだが、蚊取り線香などもろともしない蚊の襲撃にあい夏場の理事会は大変悩ましいものとなっていた。
結構な量の蚊がマンション周辺で発生し、自動扉を通ってエントランスに入ってきていたのだ。1~2階の居住者さんも蚊には相当悩まされていただろうと思う。
ある時、新しく着任した管理員さんが、市の配布する薬剤を手配してくれた。
この薬剤は、ボウフラが発生する水たまりに週に1回のペースで投入することで、蚊の発生を防ぐとされるもので、春先までに申し込みすると、夏までに市が無料で配布してくれた。
そのマンションにはいくつもの排水桝が点在していて、酷いところでは毎年蚊柱が立つほど蚊が発生し、管理員さんを恐怖に陥れ、排水桝にネットをかぶせてみるなどしていたが、大きな効果を上げていなかったのだが、その薬剤を排水桝に投入した年から、蚊の発生は激減した。
確かに蚊は水が溜まっているところにボウフラとして発生するから、常に水が溜まっている排水桝(ここに水がたまることは防ぎようがない)にボウフラを駆除する薬剤をまけば、蚊になる前から効果てきめんなのだ。
この年から、マンションのエントラン前もエントランスの中も蚊が激減し、安心して理事会を開催できるようになった。おそらく、住戸に入り込む蚊も激減したはずだ。
管理員さんの知識と工夫一つでマンションが快適になる良い例だと実感し、この工夫をお知らせとしてマンションに貼りだして居住者の皆さんとも共有した。
管理員さんがいかに重要か、お判りいただけると思う。
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