平凡サラリーマンの10年録〜社会人1年目の苦悩〜

ここからは私の配属後1年目について語っていく。
前回までのあらすじに興味がある方は下記リンクから覗いてみて下さい。


1年目に起こった苦悩とトラブル

端的に記載すると配属半年間で下記のような苦悩やトラブルに見舞われる。

・担当エリアに前任者が不在
・出張エリア担当で、平日はホテル生活
・体調不良で入院
・上司からの手厚い可愛がり

順に、状況をエピソードで綴っていく。

・担当エリアに前任者が不在

同じ経験をされたことのある方も多いと思うが、新人の初担当エリアがこれは中々のハードモードだと思う。
実際に初めの数ヶ月は訪問しただけで、
「全然来てなかった癖に今更なんや!会う気ないから帰れ」などのキツイ言葉を何人もの顧客から言われながら、毎週顔を出すところがスタートラインだった。

・出張エリア担当で、平日はホテル生活

この文面だけ見るとホテル生活いいやんと思う方もいるかもしれないが、かなりキツイのが実情である。

私の場合、ほぼ毎週月曜に家を出ると、次に家に戻るのが金曜午後の状態であった。
会議の都合などがあるにせよ、月平均で10〜15日程度はホテル暮らしをしていたことになる。

この記事を読んで下さっている方は月に10〜15日程度のホテル生活を半年〜年単位で経験したことはありますか?
ある方は私と気持ちが凄く通じ合うと思いますが、本当に辛い。ジワジワと疲れが溜まり、神経がすり減っていく感覚を、当時何度も感じた。

逆にあの感覚を1年目で知れたことで、頑張るライン設定や、メンタルマネジメントが上手く出来るようになったなと今になって思う。
そして何より、家のベッドで寝られる喜び、仕事が終わったら自宅でゆっくり過ごせる有り難みを強く感じた。
そんな私が2年前から現在も、出張生活をしているのも、また何かの縁だなとしみじみ思う。
そんな生活を続けたことで、疲れが取れずに体調をしっかりと崩していった。

・体調不良で入院

上記のようなホテル生活に加え、私自身の自分で自分を追い込む性格が相まって11月に病気に罹り、1週間の入院を余儀なくされた。
入院前は、右目がほとんど見えておらず、24時間頭痛が止まらない状況で、流石にマズイと思い病院にかかると、失明する可能性もあるから今すぐ入院しなさいと伝えられた。
その日の内に投薬して貰えたこともあり、1週間の入院で完治することが出来た。

ただ、この時の私はスタートダッシュに失敗してしまったこと、人事部や上司からの評価が下がってしまったこと(実際のところはわからないが)でひどく落ち込んだ。
そこから挽回する為に気合いを入れて取り組んでいたがら後述の可愛がりもあり、メンタルが折れ切る手前になってしまった。
そこから2年近くは綱渡りのようなメンタリティで過ごすことになる。

・上司からの手厚い可愛がり

肉体的にも精神的にもすり減りやすい環境にいた中で、これを加速させたものがある…人間関係だ。
具体的には、直属の上司との関係性である。

当時の上司は、40代で初めてマネージャー職に上がったばかりの方で、ゴルフが趣味など接待全盛期を生きてきたゴリゴリの営業で出世してきたような方だった。
人間的に苦手や嫌いと言った感情は全くなかったが、こと仕事に関しては考え方や、やり方などが恐ろしく合わなかった。
上司は、上(会社や上司)から降りてきたことを忠実かつ徹底的にやり切ることで長期間成果を残してきた、いわゆる行動力にステータス全振りな方だった。
一方の私は、顧客や市場の分析をして、個別に戦略を細かく立てていくタイプであり、合わないと思った会社方針は少しアレンジしてアプローチしていた。
その行動が、当時の上司には会社のやるべき事をしっかりやっていないorやれていないイメージに捉えられてしまい、「勝手な考え方や解釈をするな」「まずは俺の言うことをやれ」と頻繁に注意をされた。
今思えば私も悪いところが沢山あり迷惑をかけたなと思うが、当時は前述のような厳しい担当エリア事情あった為、とにかく顧客毎にやり方を変えていくしかなかったことも上手く噛み合わない原因となった。
この可愛がりについては書き始めると、終わりが見えなくなるのでこの辺りに留めるが、当時は新規契約をとっても怒られ、会議では常に非難の的であった。

苦悩やトラブルが起きたら

今切羽詰まってる方もいるかと思うが、私から言えることは「ほんまにしんどなったら辞めたんねん」とどれだけ強く思えるかだと思う。
とにかく2日以上休んで好きな場所や会いたい人に会って、それから休み明けのことを考える。
これでとにかくリセットするしかないと思う。
すぐ辞める選択肢は否定しないし、むしろその選択が取れる人は毎回凄いと思う。
辞める勇気がない人はさっきの言葉を心の中で思ってみて欲しい。
そして1番大切なのは、周りからの見られ方ではなく、自分自身との向き合い方である。
次回以降は2年目移行の苦悩を綴っていく。



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