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高校野球好きサラリーマンのセンバツ観戦記録

第94回選抜高校野球大会の初日を観戦しました。
センバツの観戦は11年ぶり、開会式の雰囲気を現地で味わったのは自分達が参加した12年ぶりの体験となりました。これだけ年数を重ねると自分の感受性も、野球の見方も大きく変わり、気づくことも多々あるので、ここに記録します。
ちなみに今大会、どこが優勝候補なのか、注目選手は花巻東の佐々木君と九国の佐倉君以外、あまり事前情報なく観戦しました。なのでタイトルも『大好き』にしていない点は付け加えます。


まず開会式に少し触れると、選手達の入場行進の姿を見て、親でもないのに泣きそうになる年齢です。

第一試合 浦和学院VS大分舞鶴

浦和学院のキャッチボールを何気なく見ていた時、背番号6をつけた選手のフォームや球筋が美しく、見とれてしまいました。
シートノックに入っても当然その選手への感心は増すばかりで、『打順は?右打ち左打ち?』といった具合に想像を膨らませていました。

すると『3番 ショート 金田くん』
と甲子園のアナウンス。完全に花形選手です。

試合に入ると、打撃では3安打。しかもその内容も先頭打者で出塁するセンター前ヒット、ランナー1塁の場面から左中間へのロングヒットによる打点、ランナー1塁からエンドランによるチャンス拡大と全パターンの打撃を披露しました。大舞台で非凡すぎます。

守備でも好プレー連発。ハーフバウンドしたライナー性の打球を簡単に捌き、甲子園球場全体から感嘆の声が漏れたシーンが印象的でした。
キャッチボールの時のファーストインプレッションと試合の活躍度合いが完全に一致。
良い選手だからキャッチボールを大事にしているのか、キャッチボールを大事にするから良い選手になるのか、『卵が先かニワトリが先か』のような疑問を心の中で問うていました。

そしてもう1つ興味深かったのが、浦和学院の1塁コーチャーの動きです。ランナー2塁、ベースカバーに入る相手ショートの位置に合わせて並行移動する動きで味方のランナーにそれを伝えていました。文章にすると伝わりづらいのですが、サッカーでいうディフェンスラインに合わせて移動するオフサイド審判のごとくです。

この部分も含めて浦和学院の野球の質の高さを改めて感じました!

第二試合 和歌山東VS倉敷工業

13年ぶりに出場の倉敷工業が登場しました。
その13年前も倉敷工業は初日に金光大阪と対戦し、とんでもない熱戦を演じています。
私が高校2年生の時、開会式直後の試合という事でこれを球場で観戦していました。
(ちなみに金光大阪も13年ぶりの出場なので、マジで切り口が多すぎます。)
その当時の熱戦の記憶から倉敷工業って何かとドラマを生むよなと想起していると、この試合も延長に突入。
1つのミスから流れが変わり、大量得点という展開に野球の恐ろしさを改めて感じました。

その中で私が感動すら覚えた事があります。和歌山東高校は試合終盤の大事な局面で細かな継投がバチバチにハマり、ピンチを脱していました。
スコアブックからもその継投の細やかさが伝わりますが、この継投を実現する為に守備についた選手がいます。それが背番号14番、セカンドに入った銅屋君でした。

dmenuスポーツより: https://sports.smt.docomo.ne.jp

ただでさえ試合に入っていくのが難しい初めての甲子園で"ピッチャー交代"により守備につき、超大事な局面。誠に野球素人の考えなんですが、もしこの1プレーでミスしてしまったら、この後に挽回できるのかとやや小柄な選手に勝手ながら心配の眼差しを送っていました。
しかし、その心配がいかに低レベルであったかを思い知らされます。その裏、送りバントをきっちり決め、11回の攻撃ではダメ押しの内野安打を放ち、最終回の守りでは好守を連発。最後の打球もきっちり捌き、スーパーサブとして最高の仕事をこなしました。

本当にナイスゲームにあって、銅屋君のこの働きはもっとスポットライトが当たっても良いのではと感じた次第です。

第三試合 九州国際大付属VSクラーク国際

最初の2試合に見応えがありすぎて、個人的なこの日の本命、九国の試合は注目選手である佐倉君を2打席ほど見て帰宅しようと考えていました。
しかしです。試合が始まってみるとクラーク国際のブラスバンドのど迫力たるや!
『ちょっと待ってくれよ。これやから甲子園は・・・』と思いながら、私はクラーク国際の応援を1番楽しめる席に移動していました。
よくよく調べると環太平洋大学(IPU)が友情応援をしていたようです。

そして九国を応援するけど、ブラスバンドを聴いていたくてクラーク国際の攻撃がずっと続くことを願いながら、しかし九国の先発、香西君が抜群のテンポで試合を進めていくという感じた事のない複雑な試合展開でした。
そしてこの試合も接戦となり、最後は佐倉君の一打で試合が決まるという決着。

私はもちろん球場に残り、それを生で目撃しました。


大人になって観戦する甲子園、感じ方さまざまで楽しすぎます!

以上、高校野球好きサラリーマンの観戦記にお付き合い頂き、ありがとうございました!

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