【資産配分②】知っておきたいアセットアロケーションの戦略
<読了目安時間:16分>
資産配分シリーズの第二弾として、この記事では投資・金融界隈でよく知られたアセットアロケーションの戦略をご紹介します。
資産配分シリーズ第一弾はこちら👇
✅ 伝統的な戦略:60/40ポートフォリオとは?
伝統的な資産配分の考え方に「60/40ポートフォリオ」(60・40ポートフォリオとの表記も)があります。これは株式に60%、債券に40%を配分するアセットアロケーションのことで、現代ポートフォリオ理論など長年にわたる金融理論の発展とその実践により構築された戦略です。株式には広く分散されたインデックスファンドを採用し、それに債券(大抵は長期債)を組み合わせるシンプルな方法であることから、よく引き合いに出されるアセットアロケーションです。
「全ての資産クラスが同時に下落するのは異例であることから、リスクを低減しリターンを平準化するために株式と債券という相関性が低い(あるいは相関性がない)資産クラスを組み合わせる」という投資思想が基になっています。
ここで、そもそも株式と債券は相関性が低い(あるいは相関性がない)のでしょうか?異なる2つの変数(ここでは株式と債券)の動きの関係性を表す共分散という統計の概念を使って定量的に評価してみましょう👇
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