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一週間の見通し(7/15〜19)

<読了目安時間:30分>

この記事では2024年7月15日(月)〜19日(金)における主な政治・経済・金融・企業・テクノロジーのイベントを整理し、注目したいイベントをいくつかピックアップして解説します。お忙しい方に向けて記事の最後にまとめを用意しておりますので、メンバーさんにおかれましては適宜目次から飛んでご覧ください。



✅ 米個人消費の減速懸念

7月16日(火)21時30分に米国の6月小売売上高が発表されます。個人消費の動向を表す小売売上高は、米国内総生産(GDP)に大きな影響を与える重要指標です。4-6月期GDP速報値の発表は7月25日(木)に予定されていることから、GDPの結果を先取りする役割もあります。

「小売売上高ってそもそも何?」という方はこちらの記事をご覧ください↓↓

小売売上高では以下の3つの指標が注目されます。
1.総合
2.自動車及び自動車部品除く総合
3.コントロール・グループ(コア小売売上高とも言う)

このうち、総合の市場予想は前月比▲0.2%と前回+0.1%から反落。一方、自動車及び自動車部品除く総合の市場予想は前月比+0.1%と前回▲0.1%から反発が見込まれています。これらの予想を踏まえると、自動車及び自動車部品の売上高が振るわない様子ですね。

自動車販売の不振は既に別の統計で明らかになっています。自動車ディーラーやメーカーにソフトウェアを提供する米CDKグローバルが6月下旬にサイバー攻撃を受けたことで、米ゼネラル・モーターズなど大手自動車メーカーの一部販売が7-9月期に延期され、それが原因で4-6月期の自動車大手による販売台数は前年比+1%の増加にとどまる見込みです。小売売上高にもその影響が反映されるということでしょう。不振の原因が一時的なものと分かっているので、消費の面からネガティブさは小さいように思います。

ただ、GDPを先取りする上で重要な指標は上記3つ目のコントロール・グループです。

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