【今週の振り返り】米GDP / グーグル決算 / 日経平均8日続落など
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今週は米企業決算がいよいよ本格化し、テスラやアルファベット(グーグル持株会社)の株価が決算発表後に急落するなど動きのある一週間でした。その他、米GDPやPCEデフレータ、日本企業の決算や政府統計、カナダ中銀会合などのトピックをこの記事で取りあげます。
🇺🇸 米国政治
先週末21日(日)にバイデン大統領が大統領選からの撤退を表明。ハリス副大統領を後継に指名し、米大統領選はトランプ前大統領 vs ハリス氏の構図に変化しました。民主党支持母体からの組織票を大方取り込み、オバマ元大統領をはじめとした民主党内の重鎮からも概ね支持を得たことで、ハリス氏は正式に民主党の大統領候補として指名される公算が大きくなっています(正式指名は8/1〜7)。今後は副大統領の人選に注目です。
ハリス氏は「女性、黒人、インド系、移民2世」というトランプ氏と正反対とも言える特徴を持ち、59歳という年齢も78歳のトランプ氏と比べて若く見えるでしょう。11月5日に行われる大統領選本選まで時間的な余裕はないことから、ハリス氏の政策自体はバイデンーハリス陣営の頃から大きく変化しないと見られています。
カトリック教徒や福音派プロテスタントといった保守派が反対する中絶の権利に関して、ハリス氏は権利を擁護する方針とされるほか、イスラエルやウクライナなどの外交政策においてもバイデン政権の流れを汲んだ方針を続けることになりそうです。その他、気候変動対策、住宅価格高騰への対応、刑事司法改革、金融規制の推進などがハリス氏の主な政策として報道されています。
金融規制については、ウォール街からの献金がハリス氏のもとに集まっているようで、「もしハリ(もしもハリス大統領誕生ならの略語)」を意識した動きが既に見られていると言えるでしょう。これはトランプ氏がウォール街ではなくシリコンバレー色の強いバンス氏を副大統領候補に据えたことも関係しているでしょう。ウォール街の意識はハリス氏に向き始めています。
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