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【今週の振り返り】日本株最高値更新も金曜に急落/ 円買い介入/ ファストリ決算/ 米CPIなど

<読了目安時間:20分>

この記事では2024年7月8日(月)〜12日(金)における主な政治、経済、金融、企業、テクノロジーのニュースを取りあげます。普段お忙しくされていてニュースを追えていない方や、そもそもどのニュースが大事なのか分からないという投資初学者の方を念頭に、この記事だけ読めばひとまず社会の流れを押さえるように整理しています。是非最後までご一読いただければ嬉しいです。記事へのスキもよろしくお願いいたします!

毎週の振り返り記事は以下のマガジンにまとめています↓↓

日経平均株価構成銘柄の週間騰落率
S&P500構成銘柄の週間騰落率
米金利はインフレ減速を受けて短期金利の低下が顕著。10年物と2年物の金利差は逆イールド状態が続いているものの、縮小傾向にある。
米国の政策金利変更確率。消費者物価指数CPIやミシガン大学調査の結果を受けて市場は年3回の利下げがメインシナリオに。


✅ 7月8日(月):実質賃金26ヶ月連続のマイナス

🇯🇵毎月勤労統計調査、5月速報値は名目賃金に相当する現金給与総額が前年比1.9%増と高い伸びを記録。共通事業所ベースの一般労働者における所定内給与(基本給に相当)も2.5%増と急上昇。賃上げ効果が徐々に発現しているが、一方で物価高も根強く実質賃金は1.4%減と26ヶ月連続でのマイナス推移に。次回6月分はボーナスが上乗せされることから、厚労省関係者は「実質賃金のプラス転換もありうる」との見方を示したとの報道も。

🇯🇵日銀、7月の地域経済報告(さくらレポート)を発表。北海道と四国は景気判断が下方修正されたが、能登半島地震からの回復が景気を押し上げている北陸や近畿は上方修正。日銀の追加利上げにおける判断材料のひとつになる個人消費は「底堅い」あるいは「堅調」との報告が多く見られた。公共投資や設備投資は増加あるいは高水準で推移しており、全体として経済状況の堅調さを示す結果に。

出典)日銀

🇯🇵東京市場、国内パッシブETFの分配金捻出に伴う換金売りの影響から後場に上げ幅を消す展開。ETF換金売りの基本的な解説と過去12年間における市場の反応はこちらの記事にて↓↓

7月8日の日経平均株価推移。大引けに窓を開けて下落しており、ETF換金売りの影響とみられる。

🇮🇳インドのモディ首相、5年ぶりにロシアを訪問しプーチン大統領と非公式会談(公式会談は9日に実施)。モディ氏は今回の訪問で、インドーロシア間の貿易に関わる不均衡の是正を訴えるほか、ウクライナ侵攻の早期終結を求める構え。翌日9日に発表された共同声明では、2030年に向けて両国の貿易や経済協力を拡大すると明記。インドは長らくロシアとの関係を持っており、軍事的な結びつきも強い。欧米諸国がロシアから距離をとる中、ロシアとのパイプ役としてインドの存在感が高まっている。なお、今回の訪問を受け、米国務省は「印露関係は懸念を抱かせる」と牽制。


✅ 7月9日(火):日銀、長国買入れ減額に向けたヒアリング実施

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