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同族企業の仕組みと経営戦略【解説シリーズ「経営学」:同族企業#2 】

<読了目安時間:14分>

ファーストリテイリングの柳井家、サントリーの佐治家鳥井家、ユニ・チャームの高原家などなど、日本の大企業には同族企業(あるいはファミリービジネス、オーナー企業など)と呼ばれる企業形態が珍しくありません。もちろん、創業間もないベンチャー企業では創業者が経営の舵取りをすることが多いですが、会社が大きくなるにつれて資金調達の過程で創業者・創業家の影響力が段々と小さくなるのが一般的です。それでも創業家が多くの株を保有している、あるいは経営陣に創業家出身者がいる大企業・中堅企業は少なくありません。

そんな創業者・創業家が大きな影響力を持つ同族企業には経営的にどのような特徴があるのでしょうか?最近話題のMBO(経営者が参加する買収)にも通じるところがあります。「経営」とはともすれば十人十色であり、企業それぞれの色がありますので一緒くたにすることは難しいですが、経営学という観点からその共通性を見出すことが出来ます。この記事ではその一端をご紹介します。

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過去の解説シリーズはこちら👇

経営学:同族企業#1 同族企業とは?日本企業の事例



✅ 同族企業の仕組みとは?

まず、同族企業と非同族企業の違いを説明するために、そもそも同族企業がどのような仕組みで成り立っているのか?について整理します。

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