地域のつむぎ手の家づくり|憧れの“平屋暮らし”を体感 ニューノーマル時代のライフスタイルを提案する千葉県内・工務店など4社のコラボ展示場 <vol.35/平屋だけのハウジングパークin CHIBA:千葉県千葉市 >
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地域のつむぎ手の家づくり|憧れの“平屋暮らし”を体感 ニューノーマル時代のライフスタイルを提案する千葉県内・工務店など4社のコラボ展示場 <vol.35/平屋だけのハウジングパークin CHIBA:千葉県千葉市 >

新建ハウジング

【連載について】“地域のつむぎ手の家づくり”って、なに?
家づくりをおこなう住宅会社には、全国一律で同じ住宅を建てる大規模な会社や、各地方でその土地の気候に合った住宅を建てる小規模な会社など、さまざまな種類のつくり手がいます。その中でも、その地域ならではの特色や、そこで暮らすおもしろい人々のことを知り尽くし、家をつくるだけでなく「人々をつなぎ、暮らしごと地域を豊かにする」取り組みもおこなう住宅会社がたくさん存在します。
この連載では、住宅業界のプロ向けメディアである新建ハウジングだからこそ知る「地域のつむぎ手」を担う住宅会社をピックアップ。地域での暮らしづくりの様子をそっと覗かせてもらい、風景写真とともにお届けします。

今回の<地域のつむぎ手>は・・・

住宅で「平屋」が人気を集めるなかで、千葉市内にある緑区土気町では51区画すべて平屋という分譲プロジェクトが進められています。このなかの一部・5区画で県内の工務店など4社が、それぞれ平屋のモデルハウスを新築。住宅展示場平屋だけのハウジングパークin CHIBAとして共同運営しています。外構・植栽(庭)まで一体的につくり込んだ“工務店らしい”住宅を通じて、憧れる人が多い平屋暮らしの魅力を発信しています。

全51区画の平屋分譲タウン「オオソラモ土気」のなかで「平屋だけのハウジングパークin CHIBA」を共同運営するのは、千葉市の拓匠開発須藤建設・SUDOホームスタジオ・チッタと八街市の工藤工務店の4社。5区画(約1500㎡)に、拓匠開発が2棟、あとの3社が1棟ずつの5棟の平屋モデルハウスが並んでいます。

昨年9月にコラボ展示場としてオープンして以降、“平屋人気”を反映して週末には多くの人が訪れます。現在も休日は、1日最大15組の見学予約が埋まってしまう状況が続いているそうです。

“工務店らしさ”出そう 緑豊かな空間を整備

5棟のモデルハウスについては、デザインや性能面で、統一した基準や仕様などは設けていませんが、「せっかくだから工務店らしい家づくりの特徴を全面に出そう」と、平屋の美しさが表れるデザインや緑豊かな外構や植栽と一体的につくり込むことを、各社が意識しました。

コロナ禍でテレワークが普及したり、暮らしや住まいに対する人々の価値観が変化するなかで、郊外に移住したいという人たちが増えています。敷地をぜいたくに使う平屋は、そうしたライフスタイルとマッチします。

今回のコラボ展示場の計画は、この分譲プロジェクトの事業主体でもある拓匠開発が、地域工務店によるグループ「千葉good工務店会」のメンバーとして活動している須藤建設、スタジオ・チッタ、工藤工務店の3社に呼びかけて実現に至りました。拓匠開発執行役員の湯浅里実さんは「4社は、それぞれ家づくりの強みや特徴が異なっています。切磋琢磨し合ってより良質な住まいをつくろうという志でつながった仲間が一堂に会すことによって、生活者に多様な選択肢を提示することができ、平屋の魅力をより分かりやすく伝えられると考えました」と思いを語ります。

内庭と前庭で豊かな空間提案

拓匠開発は「BOX×BOX」というモデルを提案します。延べ床面積80.85㎡。箱が交差するようにすることで空間に余白を持たせました。ワンフロアの生活動線で家族を身近に感じられる空間とし、モミの木をシンボルにした前庭とプライベートを重視した内庭の2つの顔を持った庭を設けるなど、ボックス型の特徴を最大限に生かしています。

拓匠開発の「BOX×BOX」
拓匠開発・注文住宅課の片岡優さん

同社の片岡優さんは「51区画の平屋タウンは、区画設計から植栽まで含めて街並みをデザインでき、風通りや日当たりなども含めて暮らしを提案でき、平屋に住まう付加価値を発信することにもつながる」と話します。

生活変化に応じた間取り変更も

須藤建設・SUDOホームは「大きな軒下のある家」を提案しています。延べ床面積98.68㎡。自然豊かな森に囲まれた敷地を想定し、大きな窓とウッドデッキを深い軒下が包み込む、ぜいたくな「半外空間」をつくりました。ファサードは同社が得意とする杉板張りです。内部は全体が明るく一体感を感じ、平屋らしい解放感を味わえる工夫がされた設計で、ライフスタイルの変化に応じて間取りを変えられるフレキシブルさも保たれています。

須藤建設・SUDOホームの「大きな軒下のある家」
須藤建設・SUDOホーム専務取締役の須藤誠さん

同社の須藤誠さんは「平屋の受注は近年、増えている。リタイア世代でなく、一次取得の若年層が多いのが特徴です。コロナ禍になり、都心のお客様も増えています」と説明します。

1.5階建ての動線を工夫

工藤建設のモデル「dim」は、幅9.5m、奥行き28mという敷地形状を生かして、横長のレイアウトで建てました。延べ床面積124.62㎡。玄関を介して空間を明確に切り分ける動線で、1.5階を設けて寝室をつくったほか、リビングは南側ではなく、あえて外の緑とつなげることができる北側に設けて、開放感のある空間にしました。

工藤工務店の「dim」
工藤工務店・設計担当の武田空良さん

同社の武田空良さんは「平屋の流れが来ているのは、郊外への住み替えニーズの高まりと、都内に1時間半以内で通勤できるエリアで一定の土地を確保することができることが影響しているようです」と分析します。

密集地でも中庭に開き開放感

スタジオ・チッタのモデル「回廊の平屋」は、延べ床面積は96.88㎡。住宅に囲まれた敷地の都合から、中庭を中心としたプランとしました。室内から見える屋根の設計に配慮し、空とのつながりを感じさせるようになっています。外壁は塗りムラを残して施工することで、無機質になり過ぎない味わいに。外部に対して閉じた外観と、中庭に向けた開いた室内の開放感のある空間が対照的となっています。

スタジオ・チッタの「回廊の平屋」
スタジオ・チッタ常務取締役の鈴木武史さん

同社の鈴木武史さんは「このモデルと同じプランの家が欲しいという顧客が続いています。5年前くらいから平屋に力を入れていますが、千葉は内房、外房ともに別荘需要があるのも追い風で、セカンドハウスや移住の拠点として平屋は非常に相性がいいです」と笑顔で話します。

文:新建ハウジング編集部
写真:拓匠開発、須藤建設・SUDOホーム、
   スタジオ・チッタ、工藤工務店 提供

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