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【Googleデータアナリティクスプロフェッショナル認定】を半年かけて取得した話

こんにちは。株式会社ゆめみでデータアナリストをしているhondaといいます。
昨年2022年の8月に日本語化されたと一部で話題になったGoogleデータアナリティクスプロフェッショナル認定。
未経験者向けとあるものの、Googleが出しているということで気にはなっており、ついに2023年2月ごろから受講開始!半年後の2023年7月にやっとすべてのカリキュラムが終了しましたので、その感想なんかを書いていこうかと思います。

目次


扱う知識について

Googleデータアナリティクスプロフェッショナル認定で学べる知識はざっと以下の項目になります

知識としては以下

  • データクリーニング

  • 分析

  • 可視化

ツールとしては以下

  • 表計算

  • SQL

  • Tableau

  • Rプログラミング

受講背景

私はWebディレクター上がりのデータアナリストのため、どうしてもGoogleアナリティクスのようなツールが集計してくれた情報から読み解いたりといった解析ツールありきの分析が多かったです。
数年前からアプリ解析を本格的にスタートさせて、ログを取得するところから、RAWデータを使って可視化をするところまで、広く解析を行うことが増えてきました。
その中で特に得意だったのが、BIツール(Tableau)を使った可視化と解析でした。
そっちが便利すぎたためにSQLが少々苦手で、最低限のクエリは書けるものの、Tableauで読み込める最低限の構造まで作ってぶち込むという荒業でこれまで乗り切ってきました。

そこで今回知った、本認定では、Googleが定義するデータアナリストとして必要な知識体系が網羅されているというではありませんか。
自分が苦手としてきたSQLもあるし、Pythonではないけれど、Rも学べるということで、重い腰を上げて一歩踏み出してみることにしました。

所感

学習期間について
ネットの感想にはすぐ終わる数週間で終わるみたいな記事が多かったので、軽く考えていました。ですが、SQLやRといった箇所については割とつまづきも多く、事前情報についてはそもそも意欲的な経験者がまっさきに飛びついていたのかなと言う印象でした。
私もTableauについてはほぼスキップするくらいのスピードで終わったので、経験している領域については学習不要な箇所が多くなりそうです。
私の場合、途中学習時間が取れなくて動けてない期間がありましたが、約半年かかったので、概ね公式の言っている受講期間半年は間違ってないかなというところでした。

内容について
内容としても表計算なんかも、すごく丁寧にやっていたりと、本当に触ったことない、経験したことない方向けに作られている印象が強いです。
なので、この認定を通して、すぐに業務で使えるというまでの技術習得はできないと思います。
ここで興味を持ったスキルに対して業務で実践してみる・オープンデータで研鑽する・特化した資格がないか調べてみる、等々自身で更に発展させていくための土台を作るイメージです。

データアナリストのやること範囲が本当に広いと業務で実感している分、最初にこの認定を取得するのは理にかなっているなと思います。
特にGA4からBigqueryの利用シーンも増えてきているので、Web解析のみやってきた人にもおすすめできそうだなと思いました。

これはどうなの?ってところ

おすすめの認定資格ではあるものの注意が必要な点もあります。

  • 日本語対応と言いながら実際は字幕

  • たまにスプレッドシートのリンクが権限エラーで開けない(その場合はExcelファイル等をDLする)

  • 一つ一つは浅い。ただし、データアナリストの業務に即してやるので無駄がないとも言える

  • 受講者同士で交流せよというのが頻繁に出てくるが、それほど活発な交流はない

  • 海外での事例を前提にしているので、日本の様式に合わないかも?と思う点はたまに出てくる

Googleが作っているので、丁寧な部分もありますが、雑さが目立つ部分もあるという感じで、日本向けに特別に作ってくれてるという感じまでではないというところがところどころで感じられました。
教材自体はデータアナリスト特化のものがあまりないので、今のところこの認定がベストかなというところですが、日本向けにフィットした内容にブラッシュアップされるともう少しおすすめしやすいなというところは残念ポイントでした。

学習の進め方

私の場合は早朝学習を軸に自社の10%ルールも利用しながら学習時間を確保し毎日10分でも学習するということを心がけました。
短期で勉強して資格試験を受けてという形ではないので、長期でダレずにやる方法を確立しないと、本認定をすべて修了するのは厳しいと感じました。
一個一個が新しい経験になるので、そういった点で早く実践したいなどの気持ちが芽生えれば、どんどん進めていけるのではとも思います。

本認定を通して、これは今後使えそうということ

わりとクライアントワークを実践してきている自分は分析することや提案することについては本認定を通して大きく成長できる機会は残念ながらありませんでした。
ただ、当初の目的であったSQLをより実践的に学ぶという点については大収穫でした。実際にSQLを業務でより高度に実践し始めましたし、できないと思って極力避けていた業務も積極的に経験しに行くように行動が変わってきました。

またRについてはもっと勉強したいなと思いました。
現在抱えている問題が共同作業の効率化です。これまでの分析作業は割と一人で完結することが多かったのですが、最近は共同行うことも増え、集計時のクエリや既存の分析手順をどう共有するのかという課題が出てきています。
本認定を通して、他の人が見ても分かる状態にしておくことや結果だけでなく手順についても意見をもらうなど重要な視点も得られました。
特にRについては抽出・クリーニング・可視化までを一つのドキュメントで保存できるので、それを見れば、そのまますべての分析手順を他の人が再現できます。
このあたりは目からウロコだったので、うまく案件で活用できるようになりたいと思いました。

まとめ

実際に受けてみて、正直範囲が広すぎてダレるところもありましたが、受けてよかったと思いました。
既にデータアナリストを名乗ってはいるものの、苦手領域について一歩踏み出す機会がなかったので、自身の選択肢の幅が増えた感じがします。
既に各知識領域を網羅的にマスターしている方の場合はただ苦痛に感じると思うのでおすすめしませんが、一部領域に特化してしまっている方や、そもそもこれからデータアナリストになってみようかなと思っている方には取っ掛かりとして良いのではと思います。

一度、これを受けてみて面白そうと思える人ならデータアナリストの道に進んでもいいと思いますし、なんか性に合わないなと言う感じであれば別の職を選べばいいかなと。そんな感じです。

私は今回全体を通して、新しくできることが増えたり知ったりすることで、ワクワクしましたし、データを扱う方法の選択肢が増えていく感じがしてやっぱりこの仕事が好きなんだなと感じました。

ここで得られた知識についてはどう深めていくかはこれからって感じですが、はやく業務に活かせるように積極的にチャレンジしていきたいなと思います。

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