AV出演被害防止救済法のこと。
成年年齢が18歳に引き下がるって決まった2018年。
「2022年4月1日約140年ぶりに成年年齢が「20歳」から「18歳」に引き下がる。」
それが決まったのは2018年6月13日。
このとき、私は性的搾取に巻き込まれていた。
”AVに出るのがブランドで生きていくためには当たり前”だと思っていた。
制度や福祉ではなく、「夜の街」に生かされていた。
そんなときに聞いた「成年年齢引き下げ」
”いいなぁ”って思った。
「成年年齢が20歳」であることが理由で部屋もなくて、ホームレス状態。
スマホも契約できなかった。
さまざまな”生きづらさ”は「成年年齢が20歳」からきていたところもある。
”どうせ、大人なんて助けてくれない”
”国トカ、私みたいな透明人間気づかないよね”って、街を彷徨った。
もちろん、約4年後、「成年年齢引き下げ」問題に向き合うなんて思ってなかった。
これまで、AV出演強要被害のこと。
「高校生AV解禁を止めてください」
2022年3月下旬頃、「高校生AV解禁を止めてください」
そんなワードがネットで見かけるようになった。
きっと、きっかけは性的搾取の問題に取り組み、被害者支援を行うNPO、弁護士、当事者が集まった緊急院内集会だと思う。
成年年齢引き下げで「未成年者取消権」がなくなってしまう。
=(イコール)18歳、19歳の現役高校生がAV出演被害が増加してしまうのではないか?
未成年者取消権で守れた存在の人たちを護れなくなる。
リクルートがいま以上に低年齢化する。
などの未成年者取消権がなくなることでさまざまな問題が起きることが懸念されることからはじまったアクションだった。
決算委員会で聞こえた”笑い声”
3月28日、塩村あやか議員が
「与野党で力を合わせて、まずは現役高校生アダルトビデオ出演解禁問題これをなんとか、阻止する議員立法を成立させたい。」
そんな言葉から始まり、その後に”笑い声”が起きた。
「そんなもんだよね、、。」
私はそう思った。
ーAVがあることが当たり前ー
そんな国が日本。
それを改めて感じさせられた。
しかし、そのあとも山井和則議員が発言し続けてくださった。
名もなき"声”が議事録に残された日
塩村あやか議員がこの日、被害者の声を伝えた。
いわば、名もなき”声”
この名もなき声で「雰囲気が変わった」とその場にいた方は言っていた。
「性的搾取は許されない」
4月19日の衆院本会議で、
「問題意識は私も共有する。性的搾取をするような行いは決して許してはならない」と述べた。
いままで「性的搾取」というワードを発言した首相はいないと思う。
私はその発言を聞いて、”少しだけ前進した気がする、。。”
そう思った。
「AV出演被害防止救済法反対」に想うこと。
「AV出演被害防止救済法反対」というデモが行われた。
私は否定も肯定もしない。
だけど、尊敬する方々が「敵と味方」となっていること。
性的搾取の問題に取り組み、被害者支援を行うNPOや弁護士、特定の議員への誹謗中傷を見ることがしんどかった。
「私はただ、それだけです。」
「異議なし」
5月27日、衆議院で「異議なし」という言葉を聞いた。
つまり、全会一致。
このとき、隣にいた私の10代を知っていて、
いまはともに動いている方と握手した。
全会一致は「美しい」と思った。
そして、2022年6月15日、成立
成年年齢引き下げで未成年者取り消し権がなくなってしまうことから始まった「高校生AV出演解禁を止めてください」は「AV出演被害防止救済法」として成立した。
これからを護れるもの。
【AV出演被害防止救済法成立】
2018年、成年年齢引き下げが決まったとき、
自分がこうして関わることになるとは思っていなかった。
2022年も生きてるなんて想像もしていなかった。
想像もしていなかったから生きてこれたのかもしれない…
だけど、”あのときがあったからいまがある。”って。
私はこの法律が”希望”だと感じている。
もちろん、課題はたくさんある。
だけど、いままで「AVに出演被害はない」と思われていた。
言い分は「所管する省庁がない」
そして、AVに法律はなく、事業者はやり放題。
AVが当たり前にある。
殺害される理由も、性犯罪にあう理由もAVが影響することもある。
そんな国に法律ができた。
それは「AV出演被害はある」と認めたことに等しいと思うんです。
そして、与野党でつくった「議員立法」であることも大きいと思っています。
たくさんの議員がパンドラの箱に対して、なんとかしようと、動き回っていたのをみました。
”どうせ、政治なんて、、”
"国なんて、私みたいな透明人間に気づかない"
そんな私の考えは変わりました。
何度でもいいます。
この法律は「AV禁止」ではありません。
「出演被害救済」法です。
真実ではないことを報じるメディアとSNSの言葉たちが「私たちを否定するのか?」といま、働いている人に思わせてしまう…
無意識に傷つけていると私は思う。
しなくてよい不安を植え付けていると思う。
そして、「駆け込み契約させる」ということを聞くけど、「適正AVと言えるのなら、駆け込み契約などしなくてもいいのでは?」と私は思います。
この法律は「AV禁止法ではない」
今回、AV出演被害防止救済法成立に関わったすべての人に心から感謝と敬意を表します。
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