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がん検診を一度も受けたことがない私

コーラを買うより絶対に牛乳!と思い込んでいた時期があります。

同じお金を出して買うなら少しでも体に良いもの、栄養になるものと思いはじめたのは、18歳で家を出て下宿するようになってからです。わずかな仕送りの生活費をどう有効に使うか、という経済観念が生まれたからでしょう。半世紀も昔の話です。

なぜ牛乳の栄養価が高いと信じていたのか、もちろん、そう教えられてきたからです。
小学校の時も、中学の時も、大人になってからも。
あ、皆さんはどう思っていますか?

比較的最近になってから、牛乳は良くない、という説があちらこちらで聞かれるようになりましたね。なんだか裏切られたような気がしたのを覚えています。

■『なぜ村は集団検診をやめたか』網野晧之著 1992年初本
今日取り上げたいのはこの本。

■概要
1989年、長野県泰阜村で胃の集団検診を廃止した医師網野晧之氏が、廃止に対しての批判に答えて自費出版したもの。
胃の集団検診に来た人の中からがんによる死亡例が3年続けて出たことに疑問をいだき、調べ、そして検診に科学的根拠の無いことに気づき、おかしいことは止める、と決めた経緯をとても理論的に書いたものです。

がん検診による見落としは、発見の6倍にものぼる、という事実が研究により判明したのです。

■私の驚き
今から30年以上も昔の話です。
その後、長野件泰阜村のがんによる死亡率は逆に下がっているのだそうです。
泰阜村は検診しなくなって浮いたお金を福祉に回しました。

網野氏の書かれた、2年後の1994年に近藤誠氏が「それでもがん検診うけますか」という本を書いています。

そして2017年、【やっぱり「がん検診」を受けなくていい理由】という記事が文春オンラインに出ました。そこには、海外の大掛かりな調査ファクトボックスのデータがありました。
がん検診を受けたグループと受けなかったグループでは罹患率も、死亡率もなんら差がなかったという衝撃的なデータでした。


あなたはどう思いますか?
がん検診は50%受診を目標に、と厚労省は言い続けています。
「早期発見・早期治療」を今も声高に言い続けています。

いったいどちらが本当なのでしょうか?


今でも私はつい牛乳を買ってしまいます。
でも学生時代のように体に良いから、という理由ではありません。
真弓定夫さんという小児科医の話を聞いてからは、大いに疑問を持つようになりました。

良いか悪いか、今も私は本当のことはわからないけど、ほかに飲みたいものがないし、ま、たまにはいいか、という感じです。


網野医師のこの本は絶版になり今は、国会図書館でないと見ることもできませんが、私たちに「自分の頭で考える」ことの大切さを教えてくれています。

疑問を持ったら、調べてみる、そして書かれたものをしっかり読んで、理解しようとしてみる。
そこに論理的な破綻がないかどうか、書いた人の姿勢はどうなのか、その後何が変化したのか、そういう目で読んで見る、動画なら、見てみる。自分にとってどちらの意見が整合性があり納得できるか、わからなくても考えてみる、
そういう地味な一歩一歩が「自分の主治医は自分」®という立場へ近づく最も早道であり、王道だと思います。

そして、私達は今「自分の主治医は自分」®という意識を持つ必要があります。
でなければ、誰かにコントロールされる、翻弄される、ごまかしを鵜呑みにさせられる、そんな時代に生きているからです。
あなたが考えるきっかけになる材料を提供できれば、と思っています。


ストアカで「自分のトリセツ健康法」という講座をしています。
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