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気をつけること、認知バイアス

「超加工食品」を食べ過ぎれば認知症リスクが高まる、という論文が
2022年7月27日に「Neurology」に掲載されました。

久しぶりに「超加工食品」という言葉が出てきましたね。

2019年にフランスの研究で、この超加工食品が2型糖尿病や、心疾患、がんのリスクを上げているというかなりセンセーショナルな論文発表がありました。

「超加工食品」のおさらい

「糖分、塩分、脂肪を多く含む加工食品で保存料の添加で、常温保存ができ、日持ちをよくしてある食品のこと」(米国糖尿病学会の定義)

現在は、ブラジルサンパウロ大学の研究者らが考案したNOVAという食品分類法の最も加工度の高いグループのことを言うようになっています。

グループ4:超加工食品

5種類かそれ以上の多くの素材を含み、工業的に形成されたもの。
砂糖、油、脂肪、塩、酸化防止剤、安定剤、保存料といった加工食品に使われる素材のほか、
料理の準備には普通使われず超加工食品にしかみられない素材(カゼイン、グルテン、硬化油、加水分解タンパク質香料、ノンシュガー甘味料など)を含む

例:炭酸飲料、包装されたスナック菓子、アイスクリーム、マーガリン、チョコレート、大量生産されたパン、シリアル、ピザやパスタなど温めるだけに準備された製品、ナゲット、ソーセージ、ハンバーガー、ホットドック、インスタントスープ、ポテトフライなど

NOVA食品分類法

しかしこれもよく読んで見ると定義が曖昧ですよね。

アイスクリームだって手作りものもあるし使う原材料や種類は作り手によって異なるでしょう。
レストランなどで出てきたアイスクリームお店の手作りなのか超加工食品なのか、見分けがつきません。


国立医薬品衛生研究所からの反論


国立医薬品衛生研究所・畝山智香子さんによると、

フランスの論文自体をその非科学性から反論しています。


その中にフランス人の気質、自然良=い、便利なもの=悪い、という嗜好が裏にあり、科学的に調べられてない、というのがあって、それは面白いと感じました。
そして日本のメディアはそれに輪をかけて不安を煽ることで人の目を引いている、と。


◯◯は危ないというニュース

なんとかが危ない、というのはニュースやトクダネになっても、後からやっぱり安全でした、とか、そんなものはニュースにならない、仮に報じられても、ちっぽけな扱いで目立たない、と。

なるほど、
でもそれって、国もよくやることですよね。
特にこの2年間、コロナを怖がらせることは嫌というほどやり、ワクチン接種のデータを偽り、それについての訂正文はごく小さな文字でやる、

つまり、純粋に科学的に正しいデータなんて、本当にあるのだろうか、裏に、何がしかの”思い”が全くないデータなんてあるんだろうか、と思ってしまいます。

データを出すのは人間

どんな思いで調べようとしているのか、そこにバイアスがかからない保障など何もない、
当たり前のことかもしれません。

でも長い間の私たちの科学信仰は、さも、科学と名が付けば絶対的真理だと錯覚してしまう、

データとか、エビデンスという言葉も同じですね。


認知のバイアス

https://www.awarefy.com/coglabo/post/cognitive_distortion

この10パターン、有名ですよね、
アーロン・T・ベックによって提唱されました。

私たちは、常に自分の判断が、この認知バイアスになっていないか、
ちょっと待てよ、とブレーキがかけられるか、がとても大切です。


私は、若い頃、この8番目の「すべき思考」がとにかく強かったなぁと振り返ります。
ありがたいことに、年を重ねると、大抵のことは「ま、いいか」と思えるようになり、すべきことなどほぼ無くなってしまいます。

これもこれで、問題だったりもするけど・・・💦


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