自宅が床下/床上浸水に遭ったらする事

水害に遭ったらどうするか?
前提として水かさや警報等の災害の状況が収束しており
『安全の確保は出来ている状態』で進めてください

床下/上浸水共通
・片づける前に家屋周囲、玄関、室内などの被災状況がわかる写真を残す
これは後の罹災(りさい)証明書の発行、保険金の申請の際に必要になることがあります。浸水被害の場合、状況写真と共にどこまで水が浸かったのかが判るよう、比較出来る物を置いた写真があるとわかりやすいと思います。

・家屋外周、床下通気口の前を空ける
昭和に建てられた家の多くは、横幅30cm縦20cmほどの床下換気口が家の周りをに何か所かあると思います、ここが流れてきたゴミや土砂、または生えている草木、不用品の一時置き場で塞がれていると空気の流れが遮断されます。
その際は遮蔽物を取り除き、空気の流れを確保してください

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・可能な限り窓を開け換気
言わずもがな…ですね
ただ、日が経つにつれ砂埃の舞う量が多くなりますので、小さなお子様や、高齢者、また埃に対するアレルギーや気管支の弱い方などがいらっしゃるご家庭はマスクや眼鏡の着用をしていただくなどの対処をお願いいたします。

・畳・床板を上げる
これは可能な限りです。
畳を上げる際は
1上げる前の写真を極力撮る
2畳裏に番号と向きを書き込み、紙にも残す
をお勧めします。(元に戻す際にとてつもなく苦労します)
床板を上げる際も同じように番号と向きを書き込み紙にも残す。
部屋数が多い場合、例えば居間は123の英数字、仏間は一二三の漢数字など
分けておくとよりよいです。
また下図のように線を引いておくと他の方が見てもスムーズに戻せます

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・床下や室内にに扇風機や送風機を入れるなら排気方向に設置してください
床下は床板が張られた状態で換気をする回路・設計になっていますので、ある程度乾燥してきら、できれば床板を置く、もしくはビニールシートなどで覆ってください。
床板が無い場合は室内に空気が流れ込んでしまい言わば”水漏れ”と同じ感覚になります。ですのでまずは正しい状態・もしくはそれに近い状態に戻します。

・ブレーカーのスイッチは安全を確認してから。
床上浸水の場合コンセントがショートし停電することがあります。
また床下の場合でも、何らかの原因で床下に施設した配線がショートし停電することが考えられます。
メインブレーカーが上がっている際はまずは各コンセントから家電を抜き、コンセントに水やゴミが無いか確認してください。
(この際必要に応じてメインブレーカーを落としておくと安心です)
不安な場合は、遠方ではなく極力地元の電機店に相談しましょう。

・床下や室内に送風機を置く場合
扇風機/送風機は、湿った空気を出したいので通気口に向かって
『排気』する方向で設置してください。
換気扇をイメージしていただけるとよいと思います。
床下の場合条件が良ければ一昼夜でが乾燥状態になってきます。
構造によっては空気の流れが悪い箇所があるのでしばらくは昼夜問わず稼働させておくことをお勧めします。
風機や扇風機を床下に入れる場合、できれば床板を置く、もしくはビニールシートなどで覆ってください。
床下は床板が張られた状態で換気をする回路・設計になっています、なので床板が無い場合は室内に空気が流れ込んでしまい言わば”水漏れ”と同じ感覚になります。ですのでまずは正しい状態・もしくはそれに近い状態に戻します。
この際、固定されていない板やビニールシートに乗り誤って転落しないよう、必ず目印をつけてください。
また床板やビニールシートが張れない場合、乾燥が進むと室内に砂埃等が舞いますのでご注意ください。

・休憩を摂る
とても大切。
不慣れな中どんなに焦っても一日で片付くことはなく、長丁場です。
まずは大切な物の確保を確認を行ってください。その次に寝食出来る場所の確保を。

・ボランティアセンターに問い合わせる
被災直後は皆さん”ウチよりもっと大変な人が…”と互いを気遣問い合わせを躊躇される方がとても多いです。
各地域の社会福祉協議会などのボランティアセンターが立ち上がると多くのボランティアが訪れますが、センターに依頼が無ければ動くことはできず、依頼のキャンセルが出ればそのまま帰る事もしばしば。
逆に時間が経つにつれ依頼数が増えると、訪問にも順番待ちが発生します。
また、依頼(ニーズ)があればセンターも機材準備やボランティアの募集がしやすくなります。

まずはご家庭で発災直後に出来る事をお伝えしました。
被災後、いろいろな不安や意見の違い等で経験した事のないストレスを感じ、離れた場所に住むご家族の声でさえ疎ましく思えてくるかもしれません。
かの信長がいったとか言わないとか「是非に及ばず」
その状況で一つ一つやれることを行い、地域サービスやボランティアに頼る事をお勧めします。

道具や細かい事は下記にマニュアルをリンクしておきますのでご自由にお使いください
*現在編集中ですので最新版ができ次第順次更新します


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