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生けるコンプレックスの塊


物凄い速さで繁華街をノーメイクノーおしゃれで駆け抜けるコンプレックスの塊、私。


健全と思われるコミュニティに3回目のコンタクトはできない。

フレンドリーに話してくれたすごい人にまた話しかけられない。

課題を一個ずつ片付けたにもかかわらず焦燥感が抜けない。

キャッチーな文章もハウトゥーも客観的な読みやすい文章も書けない。

チャレンジしようとした瞬間にお前なんかに出来ないって怒鳴りつける自意識。

ずっと飲み続けるミネラルウォーター。1日に3リットルくらい消えてた。

やらなきゃいけないことに全然手がつけられなくて焦ってでもなにもできない。

高い棚に手を伸ばして伸ばして取れる漫画をみてこれじゃないと背伸びして一本の指で伸ばして、伸ばして、伸ばしてギリギリ届かなくて本を手元に置いた時の無力感。

そのままお店の中を30周。喉が乾く。息ができない。

ほぼ運で指先一本で戻してもなにも生まれない達成感もなにも。

泣きそうになる。

そんなんだから何もできないんだ、何もできない、何もできない、何もできないとうるさい誰か。

どうして殺してくれないんだ?という疑問すらちらついて、死にたいのかってなって、死にたいわけじゃなくて、ただ、自由になりたいと思う反面社会のクズになって消費されて過労死した方がお似合いだと突き放すだれかがいて。

誰かっていって、受け入れられなくて必死に否定してなんとか生命を保って。

ひいひいしながら顔を上げたら

「マイナス思考を文章にしてる時点でみんなから嫌われる。書くな。」

「逃げてばかりだからそうなる。逃げるな。」

という文章。

ツイッターの一言一言が脳天にクリーンヒット。

じゃあ、死ねってか?

死ねば許されるのか?

と、エラーメッセージが浮かんで止まない。

そのままずっと駆け出すかのように店内をぐるぐると巡って。

そのまま息切れして、アドラーさんの本に手をかけて、その一言一句を頭が受け付けなくて、精神的嘔吐。

飲み込めない。飲み込めない。飲み込めない。

貪るように見た本に

考えすぎだって、って書いてあった。

その次の本には

女の子の自堕落な生活があった。

……ダメだった。首はしめられたままだった。

誰にも分からないんだろうなって思った。


そのままお店を後にした。迷惑な客だろうなぁ。

側の雑貨屋が閉店するらしくてセールの看板をあげていた。

わたしの背中にも半額シール。


今日の営業を終えつつある別の店先に小さなプールと水鉄砲があった。

水に手を入れて水鉄砲を発射。

子供でもないのに。

すぐにコソ泥みたいに逃げた。


その先のロータリーで盆踊り大会に出くわした。

たくさんの人がみよう見慣れで踊っていた。

ぼぉーっと立って、見つめた。

こころ、ここにあらず。

なんだか偽物電気の提灯なのに、本物の火みたいに燃えていた、と、思った。



帰ってから

申し訳なくてお店で買った好きなところ100こ書くカードに

自分の名前を書いて


記念すべき第1個目に

悩みから逃げないことって書いた。


2つ目に

相手のせいにしないで自分を正そうとするって

書いた。


3つ目に

酷いことした仕返しをしないで溜め込んでそれでも生きているところって、書いた。



書いてる時に目頭が熱くなった。

涙は出なかった。

ちゃんとかききって、すぐに閉じた。



ちょっと満たされたような気がした。


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