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【IIDX】「癖」について考える

本テーマについてのこれまでの記事

【IIDX】「癖」について考える・続 (第2回はこちら)
【IIDX】「癖」について考える・続2(第3回はこちら)

 はい。
 ということで久々に記事を起こし始めてみます。

 お題は「癖」です。
 音ゲーやってると物凄く嫌らしく付きまとうアレの話ですね。

 割とわかったつもりでいつつ実はわかってない癖について考えてみようということで記事を起こした次第です。
 自身も今回初めて本件について言語化に挑戦するのでどこまで理解ができているかは不明ですが、とりあえず数回に分けてコラムを書いていければと思います。

まず癖って何?

 本題に入るにあたりまず癖というのが何なのかを理解していく必要があると思いますので、まずは癖について一般的な話をおさらいしつつ音ゲー的にハマってしまう癖について考えましょう。

一般的な「癖」

 ということでまずはみんな大好きWikipediaからの引用。

癖(くせ、クセ)とは、人が無意識のうちに、あるいは特に強く意識することなく行う習慣的な行動のことである。手足や体の動かし方、話し方などで同様な状況のもとで常に自動的に繰り返される傾向。広い意味では習慣の一種とみられるが、極端な場合には通常よりも不必要に偏向した反応として現れる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/癖

 要するに意識しない内に運動や行動、言動の中に顕現するその人特有の傾向という具合のようです。
 まさに「癖」ですね。
 もう少し読み進めてみると、以下のような記述があります。

一般に同じ状況下で繰り返される行動がその状況に適切な仕方で安定し、滞りなく進行することが習慣と呼ばれる。習慣は状況に適応するだけではなく、類似の状況に転移する積極的な意味を持つ一方、状況が実際には変化しても同じ行動を固執し、不適切な結果をきたすという消極的な意味を持つことがある。狭い意味では癖はこの後者を指すが、この場合は新しい行動の習得を妨げることになる。たとえば、ドアのハンドルを引いて開けることに慣れていると、押して開けねばならないときにも引く動作が先行する場合である。このような動作の固定はどのようにして習得されたかが、必ずしも明らかでないこともある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/癖

 ここでは重要そうなところを太字にしました。
 特に「同じ行動を固執」というのが重要だと考えます。
 癖というものには本質的に「無意識に楽をしようとする」という意味を含んでいると個人的には考えており、
 延いては面倒なことはしたくないという無自覚・無意識な欲求の現れが本来の目的に沿って正しくワークしないことが癖(というか悪癖)の本質と言ってもいいでしょう。
 そして厄介なことに癖は自ら能動的に意識しない限り常態化しやすいという傾向にあります。


音ゲーで言う「癖」

 正直ここは一般化された理論があったりするわけではないのでいくつかの論説を参考にしながらまとめてみようと思います。

 以下にいくつかの記事の引用を列挙してみます。
 共通項と思しき部分や重要と思える部分は太字にしています。

・何度もプレイすることで譜面を注視せずにプレイしてしまう
・認識が追い付かない(レベルが達していない)譜面を何度もプレイすることで間違えた動きを覚えてしまう

https://masogameblog.com/uncontrollable/
なぜ癖がついてしまうのか | 音ゲーにおける癖の原因と対処を考察してみよう

我々は「譜面を見てノーツを叩く」というのを無意識的な動作としてやっているのに、「譜面を見る」という部分で入り込んだ余計な「ここはこういう風に動かさなければいけない」という思考のせいで、そのあとの「ノーツを叩く」を意識的に行おうとしてしまい、結果として自然な動作が出来ないようになってしまっているのです。

https://woody-the-ojiya.hatenablog.com/entry/2019/03/16/013959
音ゲーにおける「癖」について考えました。

苦手譜面に粘着して、体が間違いを覚える
好きな譜面ばっかりやって、譜面をしっかり見なくなる

https://jpneet.com/game/rhythm-game-slump/
【音ゲー】スランプは簡単に改善できる!原因別6つの解決方法【リズムゲーム】

 とりあえず3記事ほどですが、概ね共通しているのは

  • 間違えた認識をして間違ったアクションをしている(頻出)

  • 譜面を(正しく)見ていないor視ることを怠っている

 あたりかと思います。
 他にもいくつか記事を読んでみましたが、概ねこの2点(特に前者)は皆さん共通の認識として広く伝わっているのではないかと思います。

結局癖を簡潔に述べると

 ということで音ゲーにおける癖については

意識せずに行っている認識やアクションが、本来求められている正しい結果にそぐわない状態が続いている状態が音ゲーの「癖」と言える。

 と簡潔(?)にまとめたいと思います。
 ここで正しい結果というのはその音ゲーにおける最高判定が出ていることと定義すればいいと思います。他のゴールを用意することも可能ですがこのゲームは基本的に理論値に対して減点方式で評価されるゲームと言って差し支えないので究極形はこれに尽きると思われます。
 この癖によって起こる現象としては、

  • 意図せずBADハマりする

  • 意図せずコンボが切れる

 などが代表例として挙げられると思います。
 もう少し高度な話になってくると光ったはずのノートがグレるとかありそうですが、まあ一旦わかりやすい範囲で以上のようなことを念頭に置いておけばいいかと思います。
 実際のところは癖のレベルで発生範囲がピカグレの1フレーム外側と言われるグレが出るってなんやねんって説明できないだけなんですが。

 次回の記事では音ゲーにおける癖(というかIIDXにおける癖)について、もう少し深掘りしてみようと思います。

 では。

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