終戦の日に家族でNHKスペシャルをみた
7月の終わりに「元イスラエル軍兵士に学ぶ/
イスラエルの歴史と戦争 〜平和への道はどこにある?」
という講座を受けた。
元イスラエルの空軍にいたダニー・ネフセタイ氏の
講座だ。
氏の話の中で二つの話がとても印象に残っている。
一つ目は、
「戦闘機は、破壊と人を殺すことしかできない」
という話し。
戦闘機、格好いいかもしれないけれど、
街を破壊する為のモノと思うととても怖く
なった。(わかってはいたけれど、改めて)
二つ目は、
イスラエルでは、学校の校庭に戦闘機が
飾られているということ。
そして、子ども達は、そのかっこいい飛行機に
憧れる。同時に学校での教育により、
国を守る軍に入ることを自然に志すよう
になる。
かつてのダニー氏も同じ様に軍に入って
国を守りたい!と当然のように思っていた。
飛行機もかっこいいし、空軍に入ろうと。
結果、ダニー氏は、空軍に入ったが試験に
合格できずにパイロットになることができなかった。
それは、きっと氏にとってとても幸運な
ことだったと思う。
戦闘機は、兵士を簡単に人殺しにする。
*
この日のNHKスペシャルは、太平洋
戦争時の市井の人々が書き残した
様々な手記から当時の戦争や日本の
様子を紐解く内容だった。
サイパン島での壮絶な戦いの中で家族と
一緒に逃げた14歳の少女の手記は、
今、13歳の娘を持つ親として、とても
辛くて苦しい気持ちにさせられた。
特攻隊へ乗る前の青年の手記は、
好きな女の人の事が書かれていて、
それでも特攻していかなくては、
いけない無念さが苦しかった。
若い学生さんたちが武蔵野市の
戦闘機を作る工場で働いていた
手記も辛かった。
どして、ピアノを弾くための手で
戦闘機の部品を作らなければ
いけなくなってしまったの?
中国で戦っていた捕虜を捕らえた
日本軍の若者の克明な手記が恐ろしかった。
最初は、家族四人で視聴していたが、
途中で娘が別の部屋に行き、それから
しばらくして息子もキッチンへ行った。
子どもに戦争の話や映像をみせる事は、
とても大事な事と思うが、全部を
みることが出来なかった子ども達を
責めることは、できない。
途中まででもみていたのは、きっと
自分たちなりの終戦記念日への想いが
あったからだと思う。
戦争が始まるとなかなか終わらせる事が
出来ないというのは、今のウクライナと
ロシア、パレスチナとイスラエルを
みていてもわかる。
わからないけれど、わかる。
そして、その長引く戦争で苦しめられるのは、
やはりいつだって、市民だ。
そして、何の責任もない子ども達の影響は、
甚大だ。(選挙権もないのに)
もちろん、戦いにいく兵隊だって市民だ。
私は、やっぱり日本国憲法第9条を
守りたいと思うと同時にどうして9条を
考えてくれたアメリカは、いつも戦争を
しているんだろう?と小学生みたいな
疑問を持たずには、いられない。
あんなに素晴らしい憲法を作れるのに。
講座後にダニー氏の著書の3冊を購入した。
『国のために死ぬのはすばらしい?
『イスラエル軍元兵士が語る非戦論』
『どうして戦争しちゃいけないの?』。
まだ全然読めていない。
でも、きちんと読みたい。
そして、感想も書きたい。
ぼっとう&よはくに置いてあるので、
興味のある方は、閲覧しにどうぞ!
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