見出し画像

日本の片隅でひっそりと起きた「高専教育」の奇跡。

みなさんこんにちは。あけまつです。

コロナショックと始業延期。

コロナウイルスの爆発的な感染拡大については、もはや今更論じる必要はないでしょう。僕は「高専に向けての民間教育」というのを仕事にしていますので、「高専」という学校を念頭に置いたお話になりますが、「高専」のコロナウイルス蔓延に対する対応は本当に、全国的に足並みも揃わず、学生や保護者が翻弄されるばかりで、非常にお粗末なものでした。

まぁ、結果として、全国ほとんどの高専が「始業延期」という判断を取ってくれたようなので、そこは良かったのですけど、それによって全国の学生に「始業まで」のタイムラグが生まれてしまいました。黙っていられなかったんですよね。すぐに、始業延期期間に生配信授業で学べる「みんなのテレワークKOSEN」をやることを決めました。

受講者250名超

スクリーンショット 2020-03-31 17.12.28

まぁ40人くらい受講者が集まれば御の字かなと思っていたのですけど、蓋を開けてみれば総受講者数は250名を超えました。内訳としても、全国各地から見事に受講生が集まってくれて、想定を大きく超える反響を得られた結果になりました。

カリキュラムも、「オンラインの世界の架空の学校」を本格的に意識しました。結果として、実施した時間割は「まるで本物の高専」。いや、もはや「本物の高専よりも充実」していたかもしれません。

画像2

おかげさまで、大成功の企画でした。始業延期までの期間、自宅から出ることもできず手持ち無沙汰になってしまいそうだった学生が、一箇所に集まって充実した学びを非常にスムーズに行うことができたと思います。

卒業式

卒業式では、各講師からのメッセージが受講生に届けられ、感動的な終わりを迎えることができました。これは嬉しかったなぁ。全国の受講生の思い出の1ページに、この企画が刻み込まれていたらとても嬉しいです。

スクリーンショット 2020-04-20 14.35.59

「民間からの高専教育」

奇跡的な空間だったと思います。僕も教育者、そして経営者冥利に尽きるというか、あぁ、この事業を続けてきてよかったなと思っています。

画像6

スクリーンショット 2020-04-16 15.19.22

画像7

これから、全国高専の教育体系も、「オンライン教育」に自ずとシフトしていかざるを得ないこととなるでしょう。全国高専はだいたい、この「突然のオンラインシフト」にバタバタバタバタとしています。その結果、「遠隔授業」としてはあまりにもお粗末なものが現れ始めたりとか、そもそもの「やる」「やらない」の右往左往に翻弄されまくってしまう保護者、学生が多数散見されたりとかもしています。

今回の企画は、民間からロールモデルをひとつ提示できた自負があります。

何より印象的だったのは、何より「受講生」がオンラインツールを使いこなすのが非常に早かったこと。そして見事だったこと。現場でバタバタと右往左往している高専の先生たちに1回見せてみたいくらいのものですよ。本当にあっぱれでした。全国の受講生のみなさん。感謝しています。

Kosen Educators

画像4

実は今回の企画、全国から「高専教育を変えたい!」という熱い思いを持って集まってくれた「Kosen Educators」という教育者集団が主体となって行いました。

そう、この企画、学生だけではなく、講師も全国各地バラバラな場所にいたのです。そして、そんな中、今回の企画はものの見事にハイクオリティに進んでいきました。

Kosen Educatorsに参画してくれている人数は、現段階で約20名超。日々Slackでさまざまなやりとりをしていますが、本当に凄まじいレベル感、そしてスピード感に僕自身がただただ圧倒されています。

オンラインの可能性。そこに2020年度を通して懸けてみます。

高専受験生、高専生は全国に薄く分布しています。地域単位でちっちゃな箱を構えても効率ってあんまりよくないんですよ。やはり、オンラインで全国の学生を効率的に、かつハイクオリティにカバーするというのが、民間からの高専教育の正解なのであろうと、ようやく気づきました。

民間として、我々は全く手を緩めません。最強の、それこそ、本家高専を有に超えてしまうくらいのコンテンツを、全国の学生に惜しみなく提供していきます。

たくさんの熱意が集まってできた、最強のコンテンツ。やって良かったなぁ。と心から思っています。企画の特性上、どうしても緊急企画としてものすごくタイトなスケジュールとなってしまいましたが、そこにしっかりとついてきてくれて、そしてあの場所を作り上げてくれた受講生、講師には感謝しかない。本当にありがとうございました。

まだまだやるよ!お楽しみに!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?