さとり

04'大学2年生 📍北海道 高3でうつ病を経験

さとり

04'大学2年生 📍北海道 高3でうつ病を経験

マガジン

  • うつ病はともだち

    高校3年生のときに患ったうつ病の経験をノンフィクションでお届けします。 皆さんが想像する「うつ病」とは、少し異なるかも...??

最近の記事

大学生が政治の闇を肌で感じ政治不信になった話

 少しnoteをお休みしていました。この間、色々な心情の変化があったため、少しお話させてください。  将来について。  私は小1から高3の7月まで、調律師を夢見ていました。静岡にある学校見学にも行き、その学校を卒業した後の就職先まで仮内定をいただいていました。ですが、高3になり、うつ病になるきっかけとなった活動や大学を目指す同級生に刺激され、大学進学に方向転換しました。  それから大学生になり。私は、知り合いの地元の市議会議員の姿を見て、憧れを抱きました。そこから、もっ

    • うつ病はともだち #14

       これが、私が友達に返信したLINEの文章だ。  ずっとLINE見てなくてごめん、ちょっと前に診断されたんだけど、今うつ病で。原因は多忙って言われるけど、自分ではよくわからない。夏休み明けから学校にいるときめまいとかフラフラするってみんなに言ってたけど、うつと一緒に不眠とか拒食とかが色々あってそれの影響でなってるのかなあって思ってる。 とりあえず今は通信制行かずに今の高校で卒業したいと思ってるから、ちょっとずつでも出席したい。単位はギリギリであと1、2回欠席したら落単のもあ

      • うつ病はともだち #13

         高校の友達から、LINEが来た。  「なんかお話したいーってなったらいつでも連絡して。話したくなければ話さなくていいし、話したいと思ったらいつでも聞くし。あと授業の事とか!なんでも聞いて〜」  高校の友達は、まだ私がうつ病だということを知らない。ただ、夏休み明けから様子がおかしく、学校にもほとんど行けていない、ということだけはわかっていた。  元々高校の友達が大好きだった私は、私に気をつかいながらも心配するLINEが来たことがとても嬉しかった。  だが、私はそのLIN

        • うつ病はともだち #12

           高校入学の少し前にコロナが始まった私たちの世代では、オンライン授業でTeamsを利用していた。ベッドから起き上がったり誰かと電話することもままならなかった私は、Teamsで担任の先生と個人チャットで欠席連絡や現状報告をしていた。  欠席連絡とはいえ、毎朝送っていたわけではない。当日連絡できていれば良い方だ。  大体夕方ごろになってから、  「遅れましたが、今日も欠席します」などと送っていた。これが成立していたのは、担任の先生のおかげだ。  毎朝連絡はくれるが、その内容は

        大学生が政治の闇を肌で感じ政治不信になった話

        マガジン

        • うつ病はともだち
          14本

        記事

          うつ病はともだち #11

           うつ病と診断された私は、薬を処方された。  まずは、レクサプロ錠10mg。これは、抗うつ薬の一種だ。20mgが最大だが、一気に多量摂取すると副作用があるため、10mgからのスタートとなった。  そして、寝付けない日が続いていたため、不眠症治療薬のデエビゴ錠を5mg。  そして最後に、抗うつ薬の副作用防止のための吐き気止めとして、ドンペリドン錠10mg。  生理を安定させるために以前から使用していた超低用量ピルも含めて、合計4種類の薬を飲む生活が始まった。   うつ病の

          うつ病はともだち #11

          うつ病はともだち #10

           ようやく、病院前にやらなければいけなかった大きな用事は終わった。あとは、精神科病院に行く日を待つだけ。  それまで、やはり私はご飯も食べられず、起き上がることもできず、お風呂に入ることもできず。食事をとらないことでトイレの回数も減り、1日1回だけトイレのために部屋を出る生活を送っていた。  そして遂に、病院に行く日。片道1時間かかる病院まで、母の運転で連れて行かれた。  その病院は、初診のみ予約制、2回目からは予約不要。気分が落ち込んで予約したのにいけなかった、という

          うつ病はともだち #10

          うつ病はともだち #9

           JRはそれぞれ事前に指定席を購入していたため、誰かと隣同士とは限らない。  そんな中、私はたまたま他にメンバーが1人もいない車両の席だった。よかった、これでようやく1人になれる、そう思った。  席に着いたら、寝て身体を休ませよう。ゆっくりしよう。そう思っていたのに。  席に着いた瞬間、私は目に涙がうかんできた。どんどんこぼれ落ちていく涙を止めることはできなかった。  泣いているうちに、刻々と下車時間が迫ってくる。泣いたことがバレないように、私は頑張って泣き止み、真っ赤

          うつ病はともだち #9

          うつ病はともだち #8

           私は、精神科病院に行く数日前に、チームメンバーを引き連れて1泊2日でチャリティーコンサートの会場の下見や打ち合わせに行かなければならなかったのだ。  やっていける気がしなかった、という流れだろうが、不思議とそうは思わなかった。チャリティーコンサートの責任者として、どうにかして成功に導かなければならない、自分が倒れてはどうにもならない。そうわかっていたからだ。  1日目。朝早く集合し、JRに乗る。幸いJRは指定席で皆バラバラの席だったため、人に気を遣わずぼーっとすることが

          うつ病はともだち #8

          うつ病はともだち #7

           もう何日も学校に行けていない。だが、それをどうにかしよう、ともなれない。ただひたすらに、留年の危機が迫ってくる。  流石にこのままでは卒業できなくなる、と心配した両親は、担任の先生との三者面談を申し出た。いつも優しく私のことを気遣ってくれる先生は、すぐに時間を作ってくれた。    先生は、あと何日学校を休めるのか、そのために何をしなければならないのか、私、親、先生がそれぞれ卒業のために何が出来るのか、こと細かに話してくれた。今思えば、あんなに生徒思いな先生はなかなかいな

          うつ病はともだち #7

          うつ病はともだち #6

           母の車に乗せられ、私は帰宅した。   その後、お昼寝をして、夕ご飯を少しだけ口にした。お風呂には、入る気力がなかった。明日の朝でいいや、今日はもう寝よう。  明日は学校に行かなくていいからね。母からそう言われたおかげで、私の心は軽くなった。  なのに、ベッドに入るとなぜか涙が止まらない。別に悲しいことなどひとつもない。何かがショックだったとか、怒られたとか、そんなことは何ひとつないのに、涙が止まらなかった。  翌朝。と言いたいところだったが昼。ずっと寝ていた私の部屋を、

          うつ病はともだち #6

          うつ病はともだち #5

           学校に行きたくないからといって、行かなくてもよいとはもちろんならない。私が通っていた高校は私立で、どうしても校風が好きで親に頼み込んで入らせてもらっていた。学費はもちろん公立高校よりも高い。  夏休み明け。ああ、行きたくないなあ、これなら家でコンサートの準備してたいのになあ、と思いつつ、何とか登校した。  やはり、友達は私がわからないTHE・JKといった話題ばかり話す。そりゃあ、JKなのだから当たり前だ。私だってJKだ。私がJKに合わせないと、と考えた。  でも、やっ

          うつ病はともだち #5

          うつ病はともだち #4

           チャリティーコンサートに向けて、下校したあとはずっとパソコンを開いて準備を進めていた。そんな私を見た母は、  「頑張っててとっても偉いけど、体壊さないでね」  母の言いたいことは、わかっていた。私は昔から、自分のキャパを超えると風邪を引いてしまう体質だったのだ。睡眠時間も削って準備をしていた私を見て、母はまた私が風邪を引くのではないかと心配していたのだ。  だが、私は自分のキャパを超えることはないだろうと勝手に思い込んでいた。それは、チャリティーコンサートの準備が自分にと

          うつ病はともだち #4

          うつ病はともだち #3

           私は、ずっと1人で考えていた。  どんなことをしよう、どこでやろう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、と。  どこから始めたら良いのか、わからなかった。大まかな見通しを立てて逆算して進められればよかったのだろうが、経験のない私にそんな頭はなかった。  それでも何とか、5日間、どこでやるか、どんなことをやるか、かなりおおまかではあるが道筋だけは通すことができた。  その後私は、高校の後輩や知り合いの他校の生徒に声をかけ、10名の高校生とチームを組んだ。1年生が2名、2

          うつ病はともだち #3

          うつ病はともだち#2

           電話を受けたあと、実際に話を聞くために事務所に赴いた。これからどんなことをやっていくのだろう、どんな成長ができるのだろう、と期待に胸を膨らませていた。  事務所に入ると、そこには沢山の大人達がいた。高校生の姿は、見当たらなかった。てっきり私は、高校生や大学生など若者がいる中で、追加のスタッフを募集していたと思っていたのだ。  実際は、私が初めての高校生スタッフだったのだ。  そして、そんな私はひとつプロジェクトを任された。5日間のチャリティーコンサートだ。  『日に

          うつ病はともだち#2

          うつ病はともだち #1

           うつ病ですね。薬出しておくので、1日1錠忘れずにね。また2週間後に来てください。  私は女子高校生。決して勉強が出来る方とは言えないが、問題児でもない。帰宅部の、どこにでもいる、平凡なJK。  朝は苦手だから大変だけど、目覚ましをセットして頑張って起きて満員電車に乗る。  学校に着いたら友達の机に行ってお喋り。何となく授業を受けてみたり寝てみたり。  放課後はスタバでフラペチーノを飲んで、プリを撮って。  こんな生活が、私は大好きだった。  高校2年生の冬。一本

          うつ病はともだち #1

          自己紹介

          はじめまして!北海道在住のさとりです。 初めての投稿となる今回は、私の自己紹介をしようと思います。 【プロフィール】 ・2004年生まれ ・大学2年生、経済学を勉強中 ・地元の議員になりたい ・韓国ドラマ、KPOPが好き 【noteをはじめた理由】 ・文章を書くのが好きだから ・書く力を鍛えたかったから ・新しいことにチャレンジしてみたかったから ・自分の経験を誰かに伝えたかったから  過去の自分から未来の自分に向けて、色々な視点からエッセイを中心に書きたいと考えていま

          自己紹介