間取りの考え方~カウンターキッチン
アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。
土曜日は恒例の『間取りの考え方』です。
今日は以前バルコニーの記事を書いたように
一戸の間取りではなくキッチンに特化して記事を書いて行こうと思います。
カウンターキッチン
そんなカウンターキッチンを間取りにに配置する時大きく分けると2パターンあります。
それは片面を壁につける間取りとアイランド型と言われる両側行き来できる間取りです。
(相変わらずパソコンのお絵描きソフトを使いこなせていなくて下手な絵です汗)
その2パターンを詳しく実際の間取りと一緒に見ていきたいと思います。
壁付けカウンターキッチン
メリット
カウンターキッチンはそもそもオープン感がありますが壁付けにすることで程よいクローズ感を作れます。
見せる部分と隠す部分を作る事ができます。
壁側に用途を持たす事で使い勝手の幅が広がります。
デメリット
一方向のみの出入りの為、複数人がキッチンを利用すると動線が混線しやすいです。
キッチンと背面との距離をしっかりとらないと狭いと感じやすいです。
メリットで書いた壁側に用途を持たした間取りの例を挙げていきます。
収納とつながる壁付けカウンターキッチン
壁側に収納(パントリー)を設ける事でキッチンの収納力が上がります。
ダイニング・リビングから見えない収納にすることができます。
このパントリーは入口がオープンで死角になる部分に稼働棚で収納できるようにしています。ゴミ箱などもパントリー内部に隠す事も出来ます。
勝手口とつながるカウンターキッチン
壁側に勝手口を設ける事で屋外へ出入りしやすくなります。
購入した物の搬入口にもなりますし、ゴミ出ししやすい動線にもなります。
例の間取りでは中庭とつながるようにしました。
中庭でアウトドア調理する場合もキッチンとつながりやすい動線になります。
その他に
他の部屋とつなぐ間取りもあります。
家事室や洗面所とつないで家事動線をよくします。
キッチンとその他に何がつながっていると便利だろう?もしくは面白いだろうか??
壁付けだとつなげる案さえあれば間取りは自由自在ですね。
アイランド型カウンターキッチン
メリット
回遊できる通路によって動線が混線しにくい。
開放的。
デメリット
壁付けより通路部分が増えるのでスペースが必要です。
オープンすぎてキッチンを綺麗に保つ必要があります。
↑これは我が家がアイランドなので実感に基づいたデメリットです。
いい意味でも悪い意味でもLDKの中心になります。
ダイニング一体型
ダイニングテーブルとカウンターを一体で造るアイランドキッチンです。
私が好きでよく書く間取りです。
これはリビング、ダイニング部分とキッチン部分に高低差をつけてカウンター側は掘りごたつ風お座敷にした間取りです。
土間キッチンの間取りです。
ダイニングもカウンターも土間にした間取りです。
このキッチンは背面壁付けとアイランドに分かれるているキッチン『Ⅱ型キッチン』です。
ダイニング一体型のアイランドキッチンは回遊できる動線が長くなってしまいますが、Ⅱ型だとキッチン自体が短くなるのでそのデメリットを改善できます。
ダイニングテーブルとつなぐ
一体型にしてしまうと家具配置の自由度が下がるので、家具で一体風にする方法です。
一体風で使ってみて不便に感じた場合は離す事もできるのがメリットですね。
ちなみにこの配置のメリットは一番は配膳のしやすさだと思います。
コの字型カウンターキッチン
アイランドでもなく、壁付けでもないパターンの間取りもあったので参考までにUPしておきます。
これは正直アイランドの動線の良さや壁付けのクローズ感もないのでどうなのかなと思いながら書いた間取りです。
ダイニングテーブルが置けないスペースの時の苦肉の策として考えた間取りです。
さいごに
色んなカウンターキッチンをご紹介さていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
皆さんは壁付けとアイランドどちらが好きですか?
私は使ってみてデメリットもありますがアイランドに一票です。
開放的なキッチンの方が好きだからです。
皆さんの憧れのキッチンや実際使ってみた感想なども聞いてみたいです。
左巴建築設計事務所 さわ。
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