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間取りの考え方

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アラフォー女性建築士が家の間取りを考えるときどうやって考えているか、間取りを作る条件から完成間取りまで書いた記事をまとめています。
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#狭小住宅

間取りの考え方~狭小平屋住宅(2)

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 先週、狭小平屋住宅のモデルを考えました。 こちらのモデルを元に今週は実際の間取りを考えていきます。 モデルと同じく条件は 狭小住宅の定義を今回は約25坪程度の床面積とします。 間取りは2LDK(二人暮らし想定) LDKは約16畳は確保。 こちらに実際に私たち夫婦が二人暮らしをするならを想定して生活動線、収納計画も考えて間取りにしていきます。 前庭のある狭小平屋住宅庭を利用して彩光を確保する

間取りの考え方〜どうにもならない時もある〜お客様間取り

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今週は先日お打ち合わせしたお客様の間取りでどうにもならなかった事があるので記事にできればと思います。 以前にも間口の狭い狭小住宅の3階建の間取りについて書きました。 今回はここでも出てきたアスペクト比(塔状比)や構造に関する話から 「敷地条件が悪いと思いの外、建物に余分なコストがかかる」というお話です。 お客様の要望と敷地条件敷地条件 間口3.64m奥行き約17mほどの細長い敷地です。 今回の

間取りの考え方~人気間取り

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 『間取りの考え方』を毎週土曜日に更新してきて(お休み期間を除く)先週の記事でちょうど80記事になりました。 いつも読んでくださってありがとうございます。 それでふと今まで書いた記事で一番見られている間取りは何だろうと気になりました。 というのも、記事によってはビューが桁違いに多いものもあり私の記事は一体どこで見られているのだろうと先日コラボ企画をしているナミさんと話していたら・・・ noteの記事はG

間取の考え方~低層地域の家(斜線検討で考え中)

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今日は今考えている間取りについて書いていきます。 低層地域詳しくは建築用語集に書いていますが、家を建てようとしている敷地が何の用途地域かによって色々な制限がかかってきます。 住居系の中でも制限が特に厳しい『低層地域』 第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域があります。 この地域の何が厳しいかってまずは斜線制限なのです。 今回間取りを検討している地域が第一種低層住居専用地域で斜線制限が厳しく

間取りの考え方〜狭小住宅にする理由

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 おはようございます。 土曜日恒例『間取りの考え方』です。 最近『狭小住宅』のご依頼が続いていたので、ふと昔に完成したお客様を思い出しました。 そちらの間取りと合わせて『狭小住宅』について書いていこうと思います。 狭小住宅にする理由『狭小住宅』とは明確な定義がありませんが、一般的には約15坪以下の土地に建つ建物をそう呼ぶようです。 私の場合もう少し広い範囲で使ったりもします。 『狭小住宅』を建てる時に

間取りの考え方~完成反省会

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 本日は毎週恒例『間取りの考え方』ですが。 今週は以前記事にもした間取りが完成しプロ写真も上がってきたので実際に完成した建物写真をみながら反省会をしたいと思います。 今回反省会をする間取りはこちらの記事で書いた『間口の狭い狭小住宅』です。 間取り図こちらは私がお世話になっている工務店のモデルハウスとして建築しました。 大阪市内でなかなかどうにもならないぐらい敷地が狭く尚且つややこしかったのが道路斜線で

間取りの考え方~旗竿地の狭小住宅

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 本日土曜日は『間取りの考え方』やっていきます。 今日は『旗竿地』で書いた間取りについて書きます。 旗竿地とは道路から通路を通った奥にある敷地の事です。 旗みたいな形だから旗竿地です。 デメリットは四方が敷地に囲まれるので隣地に建物が建っていると採光の確保が難しいです。 周辺の視線が気になります。 駐車場スペースの確保が難しいです。 また通路部分は2m以上ないと建築できない土地になってしまいます。

間取りの考え方~コンパクトに暮らす家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 私は地域柄、狭小住宅の間取りを書くことが多いです。 理由は ・小さい土地が多い ・土地の価格が高い ・低コストにおさえたい です。 狭小住宅の間取りを書いていると どうしても3LDKいるのだろうか? どうしてもLDKは16帖以上必要なのだろうか? という疑問を待ちます。 ちなみにこれらは建売住宅で不動産会社の要望で言われることです。 いっそ狭小住宅ならもっとコンパクトに暮らす間取りの方が暮らしやすい

間取りの考え方~間口の狭い3階建て

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 今日は土曜日恒例『間取りの考え方』を書いていきます。 最近は忙しくしていてネタになりそうな間取りを書けていないので過去に書いた間取りからちょっと建築士っぽい話(一応建築士)のネタに間取りを紹介しようと思います。 間取り図この間取りはこんな敷地に家を建てれるの?という依頼から書いた間取り図です。 理由は『THE ウナギの寝床』な間口が狭くて細長い敷地だからです。 ではまずは私が書いた間取りを見てくださ

間取りの考え方~3階建て狭小住宅

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 土曜日は恒例にしている『間取りの考え方』を書いていきます。 今回は今月に完成したモデルハウスになる建物の間取りについて書いていきます。 狭小で厳しい敷地条件敷地面積 約51㎡(約15坪) 前面道路 43条2項2号道路(道路ではない通路に接道) 敷地面積は狭いし、前面道路は道路じゃないうえに4m未満。 道路後退は発生するし、道路斜線も厳しくなるというかなり厳しい条件の敷地です。 元々倉庫が建ってい

間取りの考え方~3階建て狭小住宅

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に住宅を設計しています。 週末は私が間取りを作る時にどうやって考えているかを間取りとともに説明していく『間取りの考え方』という記事を書いています。 今日は敷地条件が厳しいので少し一般受け以外を狙った建売を建てる計画で過去に作った間取りについて書いて行きます。 敷地条件結構前なので思い出しながらになるのですが・・・ 大阪市内の土地で敷地面積が約16坪 角地で接道している道路幅員も広いので道路斜線などは十分余裕がありました。 用途地